2024-02-25

中学の時に書いたシンデレラ桃太郎が混ざっているやつ

むかしむかし、あるところに「まほうつかい」と

「おじいさん」が住んでいました。

ある日、おじいさんは年金を受け取りに街へ

まほうつかいは川へ洗濯にいきました

まほうつかいが川で洗濯をしようとすると、川の上流に箱が捨てられていました。中を見てみると

そこには裸の赤ちゃんが寝てました。

「まあなんてかわいいこなんでしょう」

まほうつかいがそう思って、手を伸ばすと

「おぎゃあおぎゃあ」とすごい声で赤ちゃんが泣き出しました。それはそれはすごい声で、獣は逃げ出し、木は揺れて、まほうつかいは鼓膜を守ろうと耳をふさいでしまうぐらいでした

すると、川から桃が一つどんぶらこどんぶらこと

流れて来たので、まほうつかいはそれに「えい」と魔法をかけると桃が大きくなりました。

「とりあえずここにはいってなさい」と

赤ちゃんは桃の中へしまわれてしまいました

そうして、まほうつかいは大きな桃をゆりかごの様に持ち帰りました。

まほうつかいはおじいさんに事のあらすじを説明しましたが、年金に浮かれたじいさんは全く聞く耳を持ちません。しまいには包丁を取り出して、桃を真っ二つに割ってしまいました

すると、割れた桃からやす眠る赤ちゃんが…

おじいさんはやっと、まほうつかいの話を理解しました。そうして、桃からまれ女の子

脈略も無く「新田玲蘭」と名付け

玲蘭はまほうつかいとおじいさんに愛されて

とてもやさしい女の子に育ちました

ある日玲蘭は二人に「鬼ヶ島舞踏会が行われているとか噂があって、面白そうなのでいくね」と

言いました。

舞踏会かい、そりゃステキだねぇ」と

まほうつかいシンデレラ金色ドレスガラスの靴を履く魔法をあげました

おじいさんはきびだんごをくれました

そうして、鬼ヶ島へ向かっていると

自分より年齢が高そうな女性出会いました

ちょっとあんたみっともない格好してどこへ

行こうとゆうんだい?」

鬼ヶ島舞踏会があるらしいので、鬼ヶ島まで

行くのです。この格好は一時的もので、きれいなドレスは持っています

女性はそれを聞いて「ははぁ、こいつは嘘つきの頭がおかしいやつかもしれないぞ」と思い

玲蘭についていく事になりました

こうして、鬼ヶ島へたどり着いた二人

島を歩くと、音楽が聴こえてきました

そこでは鬼たちが踊りを踊っていましたが、なにか楽しくなさそうに踊っています

「鬼さん鬼さん、どうしてそんな楽しくなさそうに踊っているの?」玲蘭は聞きました

だって鬼どうしで踊るのは飽き飽きしたよ。

人間と踊りたいなぁ出来るなら…ん?」

鬼たちは玲蘭の姿を見て、びっくり!

あわあわし出したと思ったら、次々と「私と踊ってください!」と玲蘭に頼みました

玲蘭は金色ドレスと靴を履き替え、鬼たちと

踊ってあげました。嫌がっていた女性も見ていたら踊りたくなって、いつの間にか踊っていました

次第に、噂が島中に広まって、鬼の大将がやって来ました。鬼の大将はとても恐ろしい顔をしていましたが、玲蘭に一目惚れしてしまいました

「お、俺様と…踊ってくれやしないか?」

鬼の大将はとってもドキドキしながら言いました

「ええ、もちろん」玲蘭は大将の手をやさしく握ると、すらりすらりと踊りだしました

鬼の大将は踊りが実はあんまり得意ではありませんでしたが、玲蘭に合わせているとまるで風に流されてるみたいに楽しく踊れました

そうして、踊り疲れてついに玲蘭も帰らなきゃいけない時間になってしまいました

玲蘭は「いつか会いに来てくれる時のためにこれをあずかっててください」と大将ドレスガラスの靴をあずけました。

そうして、もう一人の女性鬼ヶ島へ住むことになり、玲蘭は家へ帰りました

数ヶ月が経ち、鬼の大将は「玲蘭ちゃんに会いに行く!」と女性が止めるのを振り切って島から玲蘭のところへ向かってしまいました

街へつくと、鬼の大将は靴を見せて「この靴の持ち主を知りませんか?」と聞いてまわりました

しかし、みんな怖がって逃げてしまます

次第に雨が降って、鬼の大将は街のすみっこ

靴を抱えて座り込んでしまいました

そこへ、一人の女性が通りかかって

「こんなところに座っていたらおしりがつめたくなっちゃますよ」と声をかけました

みるとその女性は格好こそ違いましたが、間違いなく玲蘭でした

「れ、玲蘭さん…」大将は涙を流しながらぴかぴかに輝いたガラスの靴を渡しました

「まあ、覚えていてくださったのですね。靴が戻ってきたら踊りたいなと思っていたのですよ」

玲蘭は大将の冷たくなった手を引くと、街の中心に走っていきました。そして、大将と何回も何回もぐるぐるとまわりました。まるであの時みたいに何回も…

「玲蘭さん、雨に濡れちゃいますよ」と心配して

大将が言いましたが

玲蘭は笑って「いいえ、雨なら誰もあなたいじめたり嫌ったりする人は来ませんから」と大将を持ち上げてしまいました

大将は玲蘭の力にびっくりしましたが、今度は逆に大将が玲蘭を持ち上げてしまいました

そうして、疲れるまで踊った二人は空が晴れた瞬間に互いに「好き」とぶちまけました

すると、家に篭っていた人々が飛び出して、祝福の踊りや歌をみんなそれぞれ披露しだしたのです

そして、鬼ヶ島はいつでもダンスパーティーが開かれる様になって、いくつもダンスホールが建てられて、いくつもの出会いが産まれました

でも、その中心では恐ろしい顔をした鬼とガラスの靴を履いた女の子が誰よりも楽しそうに踊っているそうで、島を歩いているとまほうつかいやおじいさんに出会えるかもしれないとか…

をおわり)

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