2021-11-30

[]株式会社はてな2022年7月期1Q決算分析

さて、1Q決算が発表されたので見ていきましょう。

今回のソース

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3930/tdnet/2054543/00.pdf

前年同期比で見ていきます

単位100万円です。


前年同期比比較

決算売上高営業経常益最終益
20年8-10570303019
21年8-10733697149
変化28.6%230%240%260%

めちゃくちゃ伸びてます!!!!!!!!!!!

はてな勝利!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

とはなりません。

残念ながら。

当たり前ですが去年はコロナ直撃していますので異常値が出ています

比較としては使えません。ですのでその前と比較してみます


2年前同期比比較

決算売上高営業経常益最終益
19年8-10617727551
21年8-10733697149
変化15.9%-4%-5%-4%

おやおや。

売上は伸びています利益が減っていますね。

何故利益が圧迫されているのでしょうか。

決算短信の言い訳を見てみましょう。

中長期的な企業価値の向上への取り組みの結果、営業費用売上原価販売費及び一般管理費の合計)については

663,913千円(前年同期は539,799千円)となりました。主な増加要因は、広告レベニューシェアに伴う収益配分原価

が増加したこと、主要3サービス拡張事業創出のため、人材投資積極的に行ったことによります人材への経営

資源の配分は、当社が将来にわたり競争優位性を確保するために、収益基盤の確立に向けた成長戦略投資として位

置づけておりますサービスの高成長を中長期的に実現していくために、エンジニアを中心とした更なる人材投資

ついて、フレキシブル対応をしてまいります


要するに、広告原価とエンジニア雇用による人件費が上がったことによって、利益が圧迫されたようです。

では、次は雇ったエンジニアで何をしているのか、事業ごとの売上を見ていきましょう。

四半期ごとの事業別売上は今回はじめて登場したので、前年比較はできません。

コンテンツプラットフォームはてなブログ、はてなブックマーク等)

広告SaaS
73.749.2
122.9

コンテンツマーケティングはてなブログmedia)

広告SaaS
62.6112.4
175.1

テクノロジーソリューションマカレル、GigaViewer等)

開発保守SaaS
246.5188.5
453

見てわかるように現在はてなテクノロジーソリューションが主力事業です。

はてブの売上なんてものコンテンツプラットフォーム広告の一部だと考えられますので、

せいぜい数千万円と言ったところです。

はてブ機能追加されない理由がよく分かることでしょう。

さて、主力事業テクノロジーソリューションをもうちょい見てみましょう。

通期決算資料

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3930/ir_material_for_fiscal_ym/106320/00.pdf

テクノロジーソリューション

サーバー監視マカレル

ジャンプ+のマンガ投稿サービスマンガノ」

マンガビューワーのGigaViewer

くらげバンチにストア機能

カクヨム

魔法のiらんど企画開発運用支援

21年7月頃には人員が167人

開発がどのぐらいかわかりませんが、

ほとんどがテクノロジーソリューションに割り振られてるんじゃないかと思います

伸びしろのないコンテンツプラットフォームに割り振る意味はないのでこれは正しい選択だと思います

伸びしろのなさは前回のを見てください。

はてなの今後は、出版DXでどれだけ存在感を発揮できるかにかかっているんじゃないでしょうか。

ちなみに決算を受けて時間外取引価格

現在-9.52%下落です。ご愁傷さまです。

  • マカレルってはてな社がつくってたのね OSS界隈で検討にのぼるやつやん そこそこ有名

  • おちゅかれちゃまっ♥ ご褒美にキスしてあげるね♥ぶちゅっ♥

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