2019-05-20

生活感が気持ち悪い

恋愛依存症不倫ばかりのホステスの母と、ヤクザの父の元に生まれた。

ヤクザの父は、血が繋がっているわけではない。

それでも2人は、自分のことを愛してくれていたと、しっかりと思う。

具体的な虐待はなかった。

何かあれば話を聞いてくれたし、惜しみなくお金を使ってくれて、専門学校まで出してくれた。

2人には感謝している。なんの恨みもない。

父も怒らず、優しい人だった。

全身に入った和彫りの体を、これなあに?と聞く私に、

ぬり絵だよといって、カラーマジックで塗らせて笑っていた。


母はうつ病だった。そのせいか、まともな生活は送っていなかった。

自炊する姿は見たことないし、広い戸建の家はゴミ屋敷

テレビに出て来るような、天井までゴミが積まれているような家だった。

母はそのゴミの中で、ぼーっとして、たまに気を失うように倒れて眠っていた。

父はあまり家に帰ってこなかった。

2人はよくケンカをしていた。

家に帰ってこないのに、母の浮気を防止するために、何度も電話していた。

ひどい時は10分に1回、ヤクザとは存外暇なんだと小学生の時に思った。

それでも自分ふたりに大切にされていたと思う。

なぜかはわからないし、どちらかというとネグレクト虐待扱いに近いと客観的には思う。

でも、愛されていた。そう頭は記憶していて、心でも思っている。

そんな両親は離婚や別居を繰り返し、60近い今なぜか円満に仲良くよりを戻している。

自分人生というと、そこそこ順調だ。

学歴もないけれど、なんだかんだ自営業で人並みの生活を送れている。

恋人友達もいて、仕事メンバーにも恵まれている。

ただ、同棲結婚ができない。

できないというのは、したいのにできないのではなく、不可能という意味でのできないだ。

人に、自分生活感のある姿を見せることに抵抗がある。

人に、自宅が散らかっていたり、ゴミホコリがある状態を見せることに抵抗がある。

人前で、トイレに行けない。

恋人を家に招くときは、必ず隅々まで掃除をする。

前日に掃除を行えなかった時は、恋人は家に入れない。

アイロンを掛けてない服を着ることができない。

キャラクターが描かれたものを家に置くことができない。

市販品のパッケージを視界に入れたくないので、全て剥がすか、別容器に移す。

視界の情報を減らすために、家に置くものは全て無地の白

そういう生活が、恋人含め他人に乱されることが怖くて仕方がない。

恋人は何も悪くない。

神経質すぎる自分が全て悪い。

こうなったのは幼少期のゴミ屋敷のせいなんだと思う。

でもそう思ってしまうのは、母や父を恨むことと同義な気がして、できない。

夜ベッドで、寝入るぼやけた頭の中で、夏場、小学生自分の足を伝って動くゴキブリの姿が浮かぶ

私は確かに、母と父に愛されていた。

それでも、あの当時の様々ななにかが、私の中から、消えない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん