EUの著作権法が齎す良い点悪い点

悪質なコンテンツすべてを駆逐することができる。
- 具体的には、まとめサイトすべて。切り込み隊長の愛する株価まとめ全力２階建てからハム速、Togetter から Wikipediaまで全部。コピペコンテンツは一切の存在を許されない。これでは5chも運営できないだろう。
- ニコニコ動画、Youtube、エロ動画配信している動画投稿サイト、ならびに違法アップロードされている動画その全て。特にニコニコ動画は壊滅的な打撃を受けるだろう。動画投稿によって成立しているあらゆる文化が滅びる。野良配信者が駆逐され、コンテンツホルダーの承認を受けた者だけが動画投稿できるようになるが、それでビジネスが成立するかどうかは微妙。つまり日本ではAbemaTVだけが生き残る焼け野原となる。
良質なコンテンツを快適に閲覧できる。
- 質の低い情報が軒並み排除されることで、そこに残ったコンテンツはすべてが承認された正当なものである。違法視聴を気にすることもなく、違法配信を気にすることもなく、ただ正しい配信を正しく閲覧できるようになる。無料ならタダで正しく見れて、有料なら金払って正しく見れる。

情報発信が困難になる。
- テキストすら対象になるというのが問題である。我々が発信する文章が何者かの著作物を無意識に参照していれば、それは検閲対象となる可能性がある。そんな馬鹿な、と思われるだろうが、日頃コンテンツに触れている我々は、そのコンテンツの影響を少なからず受けるものである。無意識的に子供の頃読んでいた著作物と同じような文章を口走ってしまった場合、それは検閲対象となるだろう。そしてそれは正規のメディアやコンテンツホルダー自身をも束縛しうる強力なものだ。
- 殆どのクリエイターは潤わない。それは、動画投稿で伸びた、知られた、売れた、あらゆるクリエイターが身をもって実感しているだろう。そして、多数派に知られる機会を奪われたクリエイターは、ひっそりと忘れられていく。これは、何もスキルの低いクリエイターに限った話ではない。あまりにも高度なことをしていて多数派には理解の及ばないようなクリエイターも、同様の被害を被る。そしてその業界自体が廃れる。

2018-09-13