2017-08-25

牛乳石鹸CMを元広告マン考察する

最近話題になってる牛乳石鹸CM

最初ネットの反応を受けて著名人も色々とコメントしてるようだが賛否両論である

色々な意見があるのはまあいいとして、意味不明といった意見が目立つのCMとしては失格だ。多くの人に意図が伝わるように作るのは大原則なので、それができていないのはストーリーテリングに失敗してるからだ。そこにこのCMの大きな問題がある。

ももっと大きな問題は、そもそもターゲット設定や企画意図のものがずれてるんじゃね?ってことである

さ、洗い流そ。

というのがこのストーリータグラインであり、体だけじゃなくて心も綺麗サッパリ洗い流そうというのがコンセプトだ。

で、小さい子供がいる家族を狙って作ったのがこのCMなんだろうがだったらターゲット母親だろう。父親石鹸なんて買わないし銘柄もこだわりはないはずだ。

そこで母親を主役にして作り直すとどうなるかということなんだけど、これがわりとすんなり行くのである

多くの人が無意識に感じてる違和感分析すると、このCMで罪を犯しているのは父であり、そっち側が洗い流すんかいってことだとおもう。

払い流したいのは母親なんである父親の一連の行動があった上で夫婦言い合いになるまではいい。そこで母親が言いすぎてしまって、そのあとで母親風呂に入ってちょっと言いすぎてしまったな、お父さんのこと許してあげようと思い直す。そして翌朝に「昨日は言いすぎてごめんね」と仲直りするストーリーだったら多くの人はここまで違和感を感じなかったんではなかろうか。

おそらくこれを作ったプランナー自己愛が強いというか自己完結型の性格なんだろう。他者のことを思いやれる人ほど、このCM違和感を感じ、自己中心的な人はこれの何がおかしいの?となっている、そんな構図なのかなと思った次第である

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん