ALL OUTという漫画を10巻まで読みました。そこで思ったのが、「性欲ってなんだろう」「性的興奮ってどんなものだろう」という事でした。
この漫画、作者の性欲がすごいダダ漏れなんですよ。『萌え』とかじゃなくてあくまで『性欲』ね。
高校生が主役のスポーツ漫画にド直球で作者の性欲が持ち込まれている事に、私は大きな衝撃を受けました。
脈絡がなくて申し訳ないけど、この漫画の世界にはチンフェが存在してるのんだろうなぁって思った。あと性犯罪もこの世界のどこかで起こってるんだろうなって思わされた。
なんていうか、作者という三次元人の性欲を通して現実の世界と地続きになっている気がする。
たとえばゾンビ映画の世界の住人って、初めてゾンビを見てもすぐに「あっ、ゾンビだ!」とは理解してくれないじゃないですか。「死者が蘇ったうえに人肉を食った!信じられない!」「食われた人も生き返った!もしかして感染するのか!?」っていちいち驚いて、ゾンビという概念を知らない。なぜならそこは『ゾンビ映画の世界』だから。我々の世界と地続きじゃないから。
スポーツ漫画もそんな感じで、スポーツに励むキャラクターを性的に消費するのは従来は読者の役割だった。なのにALL OUTの世界では最初からキャラクターが作者の性的対象なのがビンビン伝わってくる。
でもこの違和感、たとえば麻雀漫画の咲とかでは感じなかったんですよね。あれも青春部活モノ漫画なのにキャラクターが無意味にパンツ見せてたり乳首勃ててたりケツ出したりしますけど、ここまでの戸惑いは覚えなかった。
なんでだろう。作者とキャラクターの男女が逆だからかなぁ。そう思うと、これってジェンダーとか性差別とかそういう根深い問題を抱えた話になるんじゃないかと思った。まぁ自分はそういうのよくわかんないのでパスで。ちなみに野球漫画のおおきく振りかぶってでもここまでの違和感は覚えませんでした。『萌え』は感じたけど『性欲』って感じではないからでしょうかね。
咲に違和感覚えないのはそれはそれでヤバい