学生時代に頑張ったことが書けなくて悩んだ。それが公の場にふさわしい物語ではなかったからだ。
サークルの役職やボランティアに参加した経験はあるが、いまいち熱が込めて書けない。
私が本当に、それこそ中学時代から「頑張ってきたこと」は親との確執に関するもので、今までの人生のうち多大なエネルギーを使ったものであった。
家庭でいつ親が爆発するかわからない、地雷原を歩く心境で息を殺していたのに比べれば、サークル程度での人間関係や運営の困難など鼻で笑える。
一応大学から親との関係は落ち着いていて、今更グダグダいうつもりもないけれど、学生時代に頑張ってきたことで、それらに比べたいして苦しむこともなかった活動を語るのはどうにも難しかった。
だが、就職活動が進むうちにエピソードなど所詮仕事につかえるか示す道具に過ぎないと割り切るようになった。
主体性、チャレンジ精神、コミュニケーション能力など求める人材の文言によく登場するが、結局「教えなくてもある程度勝手に仕事を覚えて、仕事をお膳立てする手間がいらず、かつ会社内を波立たせない安全パイ」として使えるコマを企業は欲しているのだと思う。
それならそれを示せばいい。口では何とでもいえるから、真実味をもたせなければならない。主張を補完するのが「学生時代頑張ったこと」なのだ。
使い勝手のいいコマと示せるなら、エピソードなどなんでもいいのだ(難関企業は小手先では太刀打ちできないとは思うけれど)。
そうやって会社と社員のミスマッチングが起きるんだよなぁ。 ある程度の自己開示があったほうが、入りたい会社に入れるよ。 まぁ、自己開示にはコツがあって「私は○○という経験が...