清水富美加が芸能界を引退して幸福の科学に出家するというニュースで、テレビもネットもちょっとした騒ぎになっている。
引退する本人は、今後は世の中の人を幸福にしたいとか、明るい未来を語っているみたいだけど、世界を幸福にする前にまず、やり残した仕事を終わらせてから芸能界を辞めるのが先じゃないの?
仮に本人が言っていることが本当だとして、彼女が属していた芸能界や事務所がブラックだったとしても、今現在彼女がかかわっている撮影の仕事はあるわけで、関係者は彼女の一方的な引退に振り回されている。
目の前の問題をきちんと片付けないで去るような人が、本当に世の中をよくしたり、他人を幸せにしたり出来るのかな。
出来る訳がない。
信仰は個々の自由だからいいけど、彼女の言い分には身勝手さが目立つ。
芸能界の仕事は彼女には合わずに辛い事ばかりだったのかも知れないけど、私の目にはどうしても、「出家」を隠れみのにして彼女が責任逃れをしているように思えてしまう。
俗世間を捨てて出家の道を選んだのも、本当に本人の意志なのか疑わしい。
人は問題に直面して苦しんでいる時、自分を肯定してくれる誰かの言葉にすがりたくなる。
彼女の背後にどんな崇高な守護霊がついているのか知らないけれど、自分に都合のいい部分にだけ飛びついて、目の前の「今」一番大事な問題から体よく逃げてはいないかな。
人生の問題は、体裁よく回避したつもりでも、いつかまた違った形で繰り返し訪れるもの。
彼女にとっては人肉を喰う役を演じるよりも世界救済が早くしたいのかも知れないけれど、彼女のせいで迷惑をこうむっている人達と真摯に向き合って、やるべきことを全て終わらせるのが先決だと思う。
ブラックな事務所や業界がそのブラックさが原因で起こった事態に振り回されてるだけじゃん ブラックの責任を全うしろよ