2016-12-17

小学館少年青年漫画句点について

もう長いこと悩まされてきたこの問題について書いてみます

自分の知るかぎり、小学館少年青年漫画のみ、

吹き出しの内外を問わず台詞とそれ以外のモノローグや傍白すべてに句点がつけられています

何気なしに読んでいて一度その存在に気がつくと、これが気になって気になって仕方がないのです。

この違和感をおぼえる一例を挙げると、

漫画家楠みちはるは『湾岸MIDNIGHT』というシリーズ漫画を、

講談社で2シリーズ

小学館1シリーズ現在休載中)、

この2社にまたがって描きつづけています(※)。

よく「クルマ好きのおっさんポエム」と揶揄されたりもするほど

登場人物の傍白が多いのがこのシリーズの特徴なのですが、

後者の最新作『銀灰のスピードスター』では、その傍白にもきっちり句点がつけられています

三点リーダー「……」やダッシュ「——」のあとにはつけられておらず、それだけが救いです)。

自分場合特に吹き出し外の傍白は登場人物内面の詩的なあらわれ(文字どおりのポエム)として読むので、

そこに句点をつけられるとどうにも決まりが悪いように思われます

そこまで気になるものだろうか、と思われる方は、

ぜひ集英社講談社など漫画句点を使っていない出版社単行本をご用意いただき

試しにそこに句点を加えて読んでみてください。

内容によっては、句点の有無で台詞の印象が変わってくることがあるように感じられると思います

もちろん小学館には出版社としてのポリシーによってこの方針をとっていると思います

それをあらためてほしいなどと大それた要望をするつもりはないのですが、

最近好きな漫画家ウェブ連載作品小学館から物理書籍として発売され、

やはり句点が気になってとても残念な思いをしたことをきっかけに、

ここでこの悩みを吐き出してみました。

   ※ 楠みちはる三点リーダーを単数で使用したり、二点リーダーと併用したり、

    台詞の終わりに「(笑)」をつけてみたりするので、ここで例に挙げるのはあまり適切でなかったかもしれません

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