2016-10-08

日本戦争で人は死なないが、労働で人が死ぬ

タイトルで全部言っちゃってる感がありますが、

日本では過労死がなくならないですね。

労働生存のためにすることなのに、

その労働が人を殺すという奇妙なパラドックスが発生してしまっているようです。

これはもちろん雇用側の問題で、

人を死なせかねないような過酷労働容認する思想を、

そちら側の人たちが持っていることが問題の根っこにあります

そういった雇用者は全体で見れば少数派なのでしょうが(たぶん)、

一部いるだけでもかなりの問題なので、

過労死はそろそろ真剣社会全体で取り組まないといけない問題になっているように思えます

労基署人材不足対応しきれていないという話ですので、

そのあたりへの予算の増額と人員の確保がさしあたって必要措置になるのでしょうか。

それに加えて過労死した従業員が出た場合に、

その企業へなんらかの制裁を加えることができるようにする必要もあるかもしれないですね。

ワタミ過労死が発覚して業績がかなり落ちたようで、

そのように社会的制裁が発動する場合もあるでしょうが

法的な制裁もなんらかの形で設定しておいた方が、

抑止力がより強く働くようになるのではないでしょうか。

ワタミにしても電通にしても、

ともにまだ働いた経験の乏しい若い人が犠牲になったようです。

死ぬ前に働くのをやめるとか、

そういった対応ができなかったのは、

おそらく経験の乏しさからも来ているのでしょう。

若く、経験が乏しく、ある種の純粋さを残しているから、

与えられた業務環境おかしさに疑問を抱けず、

それに適応しようと必死になってしまい、

死に追いやられた、という流れなのだと思います

ブラック企業はそういった労働者の意欲を過剰に吸い取って肥え太っているわけですから

まさしく社会のガンだといって差し支えないでしょう。

ブラック企業の撲滅を社会的政治的スローガンに掲げ、

労働環境改善を図っていくことが、

ただでさえ労働人口が減りつつある日本にとって、

早急に取り組むべき課題なのではないかと思います

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