日本は不寛容な社会だという話があって、例えば起業家が失敗した後斉木が難しいとは、新卒が新卒採用逃したら大企業に入るのは難しいとか、キャリアの変更が難しいとかそういう話。
そういう文脈では「企業上層部の頭が固くて時代にあってないんだ」「下を搾取しやがってクソが」みたいな文脈で語られることが多いんだけど、おもうに、日本は下に至るまで国民全体が不寛容で厳しいよなあ、と。ファミレスの店員のあいさつが悪いからって怒鳴る老人とか、芸能人の不倫で大炎上とか、他人の苦痛を最大化したい欲求(娯楽欲求?)ってあって、それが上にも下にも通鉄しているだけだと思う。
ブラック労働やサービス残業で労働者を搾取ってのも変な話で、日本の労働生産性ってさほど高くない。つまり、利益を上げたければ労働時間を増やすよりも生産効率を上げたほうが良いのは明らかなわけで、日本で行われてる残業の多くは、搾取のためというよりは、職場や部署に対する忠誠を表現するための自発的なものだと思う。一部の有能な人間に仕事が集中してしまうのも、結局業務の標準化とか作業分割とかマネジメントがうまくいってないわけで、そういう意味でいえば日本の経営者はあまり利益追及でギスギスしてないとすらいえるんじゃないのだろうか(これは別に全く褒めてない)。