2015-01-13

非知性派のインターステラー

インターステラーの評判は上々らしいけど増田検索すると以下のように否定的感想しか見つからない。三つ目のリンクにはトラバ反論を試みている人がいてその人の文章を読んで少し恐ろしい気持ちになったのでその気持ちを整理してみる。

http://anond.hatelabo.jp/20141127233759

http://anond.hatelabo.jp/20141203194100

http://anond.hatelabo.jp/20150107180239

上記の増田二つ目増田からリンクされている映画レビューを読めばインターステラーがどんな映画であるかはわかると思う。こういう映画を許容して楽しむかどうかはここでは問わない。(私自身は許容できない派だが)ここでは映画の内容ではなくて、三つ目の増田トラバの話しをしたいと思っている。

トラバ増田はまともな知識など何も持っていないにも関わらず、映画自体が持つ矛盾を包み隠すようにストーリーをうまく解釈している。(記憶の混乱、無意識ねつ造でもあるかもしれない)

恐ろしいと感じたのは以下の文章

自分が今まで通俗的に理解していたブラックホールの知識と、

物理学者が監修して描かれる新しいブラックホール像、

どちらを信用するかと言ったら後者だし、

ある程度の違和感も「演出」として理解する

この増田自分が「通俗的に理解していた」知識より「物理学者が監修」した映画を信じるのだと言う。「ある程度の違和感も『演出』として理解する」=フィクションである認識しているにも関わらず映画の内容を鵜呑みにする宣言がなされているわけだ。権威主義なのかどうかはわからないが、結局のところ信じたいから信じるという知性の放棄が行われている。EM菌や過剰な原発恐怖、小保方擁護オスプレイ忌避などに携わる人たちの内面の一端を見たような気がした。

自分とは違う考えをし、自分には理解のできない結論を出す人々が存在することは当然である健全でもあるが、このような非知性派の人々がマジョリティであるならば自分生活環境が脅かされていくような不安を感じてしまうのである

(民主主義システムにおいては数は力であるし、社会空気同調圧力を生み出すものとしても数の力は強い。)

(インターステラーについての各種記事感想レビューを読んでみるとここで取り上げた増田のような思考回路を持った人間が多いように見えてしまったので彼らをマジョリティとして扱った。ここに飛躍があることは否定しない)

記事への反応 -
  • 1.通信について 地球から宇宙船への通信はできる(メッセージは届く)のに、 宇宙船から地球へは一切コンタクトできない理由。 せめて、クーパーたちがミラーの星で大波と戦って...

    • インターステラーの評判は上々らしいけど増田で検索すると以下のように否定的な感想しか見つからない。三つ目のリンクにはトラバで反論を試みている人がいてその人の文章を読んで...

      • しかし、「通俗的に理解していたブラックホールの知識」だって、 子供向けの科学まんがとか、海外SFの古典とか、新聞の片隅に載ったコラムとか、 そういう何かを鵜呑みにしたものだ...

    • インターステラーみたけどSF部分は完全にトップをねらえのパクリだよね。 内容はもちろんつまらなかった。

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