2014-10-09

中村修二氏の米国での給与国籍について

先日ノーベル賞を受賞された中村修二氏は現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校で教授をされている。カリフォルニア大学教員カリフォルニア州の職員ということになっているので、得ている給料は外部にすべてオープンにされており、以下のサイトで閲覧が可能で、2013年には358kドルだったようだ。この待遇はうらやましい。

http://www.sacbee.com/statepay/#req=employment%2Flist%2Fsafename%3Dshuji%2520nakamura%2Fdepartment%3DUC%2520Santa%2520Barbara

米国アカデミアではfull professor として20ドルをもらうことは珍しくはないが、彼のサラリーは60歳のアメリカ教授としては平均よりも上にあると思う。日本では教授職についても半分以下しかもらえない。米国には定年もないし、何しろサンタバーバラカリフォルニア南部にあって温暖で風光明媚で一時間ドライブすればロサンゼルス日本食品も手に入る。彼には才能があり世界が認める実績があるのだから、思う存分研究に打ち込んでいただいたらいいと思うのです。日本国籍なんてなくていいじゃん。

で、米国市民権グリーンカード取得後5年で取得可能となる。日本法律では外国帰化した時点で日本国籍喪失届を行わなくてはならない。たまに喪失届を出さなくて「俺は二重国籍を保っている」とか、「正直に喪失届を提出する情弱乙」などというバカがいるが、日本パスポート更新の際に、外国籍を持っているかどうか尋ねる欄にウソを書かなくてはならないので、その時点で法律を犯すことになる。グリーンカードの維持は結構大変だ。再入国許可証を発行してもらわないと、半年以上を連続して米国を留守に出来ないし、再入国許可証の申請回数も無限ではない。経済的な基盤が米国にある際に、こうした事が面倒になって米国市民権を取る人も多い。

日本海外での出生などの特殊事情を除き、基本的二重国籍を認めておらず、彼が米国国籍を持つことは皆の知るところとなっているのだから、その時点でルールとしては彼は日本国籍喪失している。でもそれがどうしたんだと思う。軍から研究費を獲得するというもっともな理由があるのだし、晩年日本に帰って日本国籍の再取得だって出来る。国を捨てたと言えばセンセーショナルに聞こえるが、住民票を移したという感覚に近い可能性もある。

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