昔海外で働いてた。といっても、別にエリートとかそういうんではなくて、掃除夫より少しマシみたいなグレードの職。
でもまあ、グレードを明かす機会なんかないので、元○○職員、みたいにするとすごくカッコイイのでそんな感じでプロフィールを作った。
バカな二流大学の出だけど、プロフィールなんていくらでもうまく作れる。
で、何をするかといえば、これも簡単だ。
「ベンチャー」「脱社畜」「海外生活」この辺をいかにもキラキラした、輝いていることのように見せかけてTwitterやブログで情報発信するのだ。
とにかく耳障りの良いことを書いておけばそれでいい。んで、日本の誰が見ても悪い点をことさらに叩く。これだけ。
なんでこのへんがウケるかっていうと、皆「非ベンチャーで働く社畜で海外で働いたことがない」からね。
ってことでいくらでもネタはある。「ホリエモンが語る脱社畜論、海外にでろ」みたいなテイストのをいかにうまく配信するか。
そうするとTwitterで沢山の人がつき始める。自分からフォローしなくても、フォロワー1万とか2万とかは普通にいく
そうなったら、あとは「日本の社畜はありえない。海外では○○」とか、ちょっとしたニュースに一言、厳しいコメントを投げかけてやったりすると、一気にリツイートされる。
ポイントは、こいつら、自分で自分のことをバカだと思ってないことね。
だから私のツイートをリツイートして、したり顔でバカなこと語ったりするわけですよ。
実際は何をやってるか知らんけど、どんなにエリートでもこいつらは「観客」なんだなっていう風に思う。
ということで、出版社だとかウェブマガジンみたいなところから結構な頻度で話が来て、それがさらに地位を押し上げてくれる。
最近だとニコニコ動画とかがステマをうまくコントロールしてくれるね。
動画の上に載る広告とかも、頼めば自分のブロマガを載せてくれるし、そもそもブロマガ自体書いてくれって頼まれて書いてるからね。
そこに客が集まれば課金されて、ニコニコにもお金が落ちるから一生懸命ステマしてくれるわけだよね。
これやっててわかったのは、そういう似たようなことやってる人がけっこういて、そういう人たちは結構連絡を取り合っているってことかな。
前提として、別にそうやって人をだますんであれば、 別に実際に海外に行ったこと無くても十分でしょ、このネット社会の時代。 そして、バカどもは限ってネット情報しか知らないから...