2007-10-28

仕事は80%くらいの力でこなしたい

子供の頃、父親が土日に家で寝てばかりなのを見て、「休みの日なのに寝てるだけなんてもったいない! どこか遊びに行けばいいのに」と思っていた。

長じて自分が働くようになり、なぜ父親が休日ベッドで過ごしているのかようやく解った。

平日働き過ぎると、疲れて休みの日は起き上がれないんだな。

自分は新卒で入社四年目。それなりに責任も出てくるが、責任を完全に果たそうとすると120%くらいの力で働かなければいけない。そうすると、少なくとも土曜の午前中は起き上がれない。起き上がってもニコニコ動画観るとか、それくらいしかできない。お昼過ぎになってやっと回復し、それじゃあ、どこかに出かけようか、という気分になる。ごろごろしてるのは土曜の午前中だけで済むんだから、昔の父親ほどはまだ働いてないみたいだ。

この前彼女と会ったのも土曜の午前中だった。昼ごはんでも食べに行こうかということになった時、彼女が僕の顔を見て訊ねた。

「なんか疲れてる?」

例によって僕はまだ回復しきっていなかったので、こう答えた。「うん。正直、ダルい。テンション超低い」

すると、彼女は急に不機嫌になった。

「あたしは会う気満々で今日は来てるのに、そっちがそういう風にやる気ないのは、すごいくイヤ」

仕事で疲れてるんだよ! ……という言葉が出かかったが、ぐっと堪える。それを言ってしまったら、子供の頃、僕が散々バカにしていた「ダメな大人の男」とおなじじゃないか!

だから、「……ごめん。気をつける」と僕は言った。

それからちょっと考えた。

確かに仕事やりがいがある。けれども、それはプライベートを犠牲にしてまでやり通すものなのだろうか? かつての父親も仕事のし過ぎということでよく母親とケンカをしていた。その後、彼は職を変え、自分のペースで仕事量をコントロールできるようになった。ちょうどその頃、僕も一人暮らしを始めたので詳細は分からないけれど、時々会って話すと、夫婦仲はとてもよくなったように見える。

人によって価値観は違うだろう。仕事プライベートを両立できる人もいるのかもしれない。だけど、僕は今のところ両立できそうにないし、プライベートの方をより大切にしたい。

もちろん、仕事をサボるという意味ではない。やることはやる。ただ、土日もしっかり遊ぶためには、平日は80%くらいの力でなんとか乗り切りたいということなんだ。

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