はてなキーワード: PCMとは
これまた横なんだけど、ディジタル音声ってやつは振幅方向について完全にディジタル化されているけれど、時間軸方向は結構アナログライクに伝達されている。
時間軸の刻みを示すクロック信号をデータに重畳して運んだり機器内部で分離したりを繰り返しているうちに、だんだんうねり出してくるんだわ。また伝送時に「1」と「0」が遷移するときのエッジが鈍って、「1」「0」を判別するしきい値をまたぐ時間がずれてくるのも原因だったりするといわれてる。
PCMディジタル音声は時間軸がサンプリングレートに従い正確に刻まれることを前提に再生音声の正しさが担保されているので、時間方向に揺れる(位相雑音とか呼ぶ)とディジタル→アナログ変換したときの再生波形が歪む。
ほれ、1ビットしかなくても時間方向に振幅の大きさを可変させるとアナログ量を表現することができると言うでしょう。PWMとか。あれみたいなもんで、位相雑音が音となって出てきてしまう。
どれだけ時間軸方向に揺れると下位ビットが潰れたのと同じ影響が出るかというのは計算で出せるんだけど、ソース出すのはめんどいのでパス。確かテキサス・インスツルメンツがそんなこと書いてたねぇ。
(24bitくらいになると日常的に下位数ビットが怪しくなるレベルで影響が出てるような、そんな覚えがある)
ま、気にし出すとキリがないので、コストパフォーマンスの合う範囲内で追及を止めておくのが実用的でよろしいと思うんだけど。
でもPCM270x、てめーだけは許さん。ディジタル出力のジッタが酷すぎる。あれは「ディジタルだったら音変わらない」と言ってる奴が泣いて許しを乞うレベルに達している。