はてなキーワード: ほとんどとは
先日裁判員に選ばれたとの通知が来た。世間では疎まれてるいる裁判員制度だが、私は裁判員制度に賛成だったから、むしろ喜ばしかった。私は人殺しが大嫌いだ。どうして人を殺してはいけないのかなんてことを聞くガキも大嫌いだ。そんなこと理由なんかなくダメに決まってる。そんなこともわからないなんてこの国の教育は本当にダメかもしれない。
そんな私はずっと思ってた。司法に参加して、そういったことを知らしめることができたらなって。だから、裁判員制度ができたときは喝采したし、今回の通知も小躍りするくらい嬉しかった。これで司法に参加することが、人殺しを裁くことができる。
被告は私と同じ歳くらいの若者だった。罪状は殺人。本人は公園で襲われたから正当防衛したと主張しているが、襲った3人の少年を殺してしまっているし、それに正当防衛どころか過剰防衛とも言えないくらいに無惨に殺していた。写真を見せられたが顔などは原形をとどめていなかった。無我夢中で気づいたら殺してしまったとのことだが、前途ある若者を、しかも3人も殺しているのだ。情状の余地はないだろう。
裁判員を交えた評議では他の裁判員は皆やる気がないのかほとんど発言をしなかったので、私は積極的に主張した。裁判官が故意があったかどうかなんて言っていたが、被害者の状況を見れば一目瞭然だろう。被告は我を忘れたなんて言っているが、殺すつもりじゃなければあそこまで無惨に殺せるものか。私が強く主張した甲斐もあってか、最初は中立だった裁判員も私の方につき、6:3で被告は死刑になった。
少し前に決まっていたとは言え、やはり判決が読み上げられたときはその思いもひとしおだった。私が大嫌いな人殺しを私の手で裁くことができた。それもやる気のない裁判員達を導いて。私が充実感に浸っていると、突然、被告がこちらの方を向き、
「よお、満足そうだな。あんた。」
喋りかけてきた。突然の事態に誰もが唖然としている中、男は滔々と続けた。
「俺は本当に殺そうと思ったわけじゃない。気がついたら死んでただけだ。突然頭を殴られ、倒れた後に更に蹴られ、わけがわからなかったしな。」
ようやく警官が男を掴み、裁判官が静粛にとの声を発するが、男の声は止まらなかった。
「だけど、あんたは違うな。その満足そうな顔。死刑に入れたんだろ?結構、結構。」
男は愉快そうに笑う。警官も大きな声でやめろと怒鳴っているが、まるで耳に入ってないかのように、ただただ愉快そうに笑っていた。
「何がそんなに面白いんですか!?」
恐怖よりも怒りが勝り、思わず怒鳴った。人殺しってだけでも許せないのに、それがこんな愉快そうに笑うことなんて許せるわけがない!
「何が?そりゃあんた、お仲間が増えることだよ。」
「仲間!?一体何の仲間が増えるっていうのよ!?」
「決まってるだろ?人殺しのさ。」
「――え?」
「そりゃそうだろ?あんたがたの意思で俺は殺されるわけなんだから。」
「な、何を言ってるのよ!私とあなたは違うっ…!」
「何が違うもんだい。それに殺す意思のなかった俺とは違って、あんたの場合は俺を殺そうとして殺すわけだから、俺より上だろう?それも人殺しを殺す。人殺し殺しってか?傑作だな。」
男を止めることは無理とわかったのか、警官はざわつく法廷から男を連れ出すことにしたらしく、男は警官に両腕を掴まれ出口へと歩かされていた。だが愉快そうな笑いは止まらなかった。
「ありがたく、思えよ。控訴はしないでやるよ。俺より上なあんたのために。」
不愉快な笑い声は男が消えた後も私の中で消えることなく残り続けた。
数年後。本当に控訴しなかった男の死刑が執行された。私は男の言う通り人殺しになったのだろうか。人殺しを殺した、人殺し殺しに。
ていうか漢方って、せいぜいが経験の蓄積に過ぎないんだよね。
「これを処方したらこの症状に効いた」それ以上のものではない。そもそも最初に処方してみた理由すら謎。
数千年の蓄積があるからこそ薬として機能しているけど、なにしろ機序を理解せずに処方するわけだから普通にやってたんじゃ新たな薬効の発見なんてのはほとんど不可能だ。多分*(結果として)人体実験による数多の犠牲の上に成り立っているに違いない。
念のために言っておくけど、西洋医学だって出発点は似たようなものだ。多分18世紀頃までは、医学ってちっとも理論的じゃない。悪い血を抜いて毒を出すとか。まるっきり今の「デトックス」とかいう妄言と同じレベルだ。
だけど西洋医学は、仕組みの理解を重んじた。「何を処方すれば効くのか」よりも「何が原因で病になったのか」。原因が判れば、それを排除する方法を考えることができる。
今の医学にはかなりの「知識の蓄積」がある。この成分は何故このような働きをするのか。この病原体はどのような仕組みで感染し、増殖しているのか。分子レベルでそれを突き止めているから、逆に分子レベルで欲しい効能をデザインしてみることができるまでになった((それが必ずしも期待した通りに働くとは限らないのが、現代医学の限界ではあるのだけれど))。
先日聴いた説。
バブルで儲けたやつはほとんどいない。だがバブル後に格差が開いた。
いままで上の方にいた奴は変わらず、中にいた奴が下に、下にいた奴はもっと下に、結構な数で動いた、という説。
でもって、上の奴らも現状維持で安穏としてると、世界レベルで「上から中」に国ごと落ちることになる。
うひぃ、気持ちが分かりすぎてたまらん。
思うんだけど最近の日本人って割と以前より中高の時に反抗期が来ていない気がする。
今なんかネットもあるから更にそう。子供が変に大人になってる。カッコワルイことをしなくなってる。子供らしい幼稚さを見せなくなってる。
変に賢い子ぶってしまうというか。反抗期ってのは「畜生、大人なんて…いい子ぶってるのなんてカッコワルイぜ」的なところからくるもんだけど、「思春期っていうのは皆そういう反抗期があるものなんですよ」というのが子供にまで広まっちゃったから、今度は逆に「ガキみたいに大人に反抗するの、カッコワルイぜ」的な子が増えた気がする。無論、まだまだ模範的思春期を迎える子もいるが……。基本的にあの年代って天邪鬼な奴多いからな。俺もそうだったんだけど。
それで「親に反抗したってしょうがないじゃん」「ミュージシャン?そんなんよっぽど才能と運がなきゃなれんっしょw」「しょうがないよ。今の日本終わってるから」みたいに分かってる風に構えてみる。でも多分、それは一種のかっこつけで、心の奥底では色々煮えたぎってるものがあったりする。でもそういうのをさらけ出すのって「カッコワルイ」から、気取って中高をすごして、……それから大学や社会人になってようやくそういう素直な思いをさらけ出すようになる。
まあ、それだけじゃないんだろうけど。
ともあれその気持ちはすっごくよくわかる
アドバイスはできないけど
「平凡な人生が一番いいんだよ」なんて言うけど、その人は突然金持ちになったとしてもそんな事が言えるのだろうか。「平凡が一番さ」というのは、分かる面もあるんだけど、どうしても「平凡にしか生きられないから、平凡が一番いいんだって思い込もうとしているだけなんじゃないのか?」って思えてしまう。だって、数多の選択肢から平凡な人生を選び取ったわけじゃない。最初からこれしかなかったのだから、これが良くないとなるとほとんどの人に絶望が訪れる事になる。だからこういうお茶を濁すような言葉が昔から語り継がれているだけなんじゃないかって……平凡な人生が一番いいんだなんていう人はそもそも、平凡以外の人生を歩んだ事があるのかよ?って……思ってしまう。俺もかなり遅れて中二病がきたようだ。
議論が紛糾していますが、
イカのエントリの人が自分の主張をうまく敷衍してくれているとおもいました。
http://anond.hatelabo.jp/20070527171054
つまり、現実のフラグなんて、恋愛が成就した際に回顧的・反省的に「あれがフラグだったんだ」というものでしかないという認識です。
ところが、みながいう「フラグが立った」っていうのは、「うまく行けそうな予感」くらいのものでしかないんですよね。
脚本のあるギャルゲと違って、恋愛に筋書きなんてないんだから、
「このイベントがあれば100%うまくいく」っていう世界観を説明するための用語を、
リアルを説明するには使えないと思うんですよ。
以前にも、よくヲタの人がいう「属性」という概念についても考えたことがある(http://anond.hatelabo.jp/20070429094923)けど、
なんていうか、他の分野の概念を輸入するとちょっとニュアンスが変わってくるんだよね。
うまくいえないけど、原作リスペクト?みたいなものが欠けてるのではないかな。
皆にそういう「反省的な」視点がないのはなんでだろう。
そして自分がそういう視点のないことを不思議に思ってしまうのはなんでだろう。
ブクマより
確かにそういう場合にも使われますね。
ただ、現実には排他的じゃない恋愛もありますし、なんとなく「うまく行きそうな予感」くらいの意味で使ってる場合がほとんどだと思うんです。少なくともネット界隈でフラグ云々というときは。まあ両方使うんじゃないですかね。
いまさら(6/20)追記
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20070619/1182190585
どんなオタ用語でもそうなのですが、これでないといけないとか、これは使ってはいけない、というのはないですよネ。あくまでも会話のツール。言葉で共有感を分け合うのが何より楽しいです。
この人の言うことこそが真理なんだなと思った。
今日から稼動したと思われるbotが10体ほどいるような気がする。(botの単位って何だよ)
アイコン変えてるし、IDも適当なものではないし、ブクマする記事に恣意的なものは感じられないので、
俺の気のせいかもしれない。どれもまだブクマ数は二桁だし。気のせいだったらごめんなさい。
ほとんど無害ともいえるこのbotだけど、俺が確認したのが10体だっただけで、ホントは100体ぐらいいたら?
同じ記事をクリップする性質があるようにも思える。だとしたら何てこと無い記事がどんどんホッテントリ入り。
でもパッと見中の人はいる。うーん。
ウェブ上に散乱しているのは、まっとうな批判なんてほとんど無くて、
非難ないし誹謗が大半だよ。論拠を示す奴なんかまずいないんだから。
思った以上に、カテゴリ批判というのは嫌な気持ちになってる人が多いと思うよ。
いじめと同じで、してる方は気付かないものだが。それに、あんまりにもそれがなされると「所詮ネットだし」とも言ってられなくなるほどの影響力はあると思う(最近は一番そこを心配しているのだが)。ネット上で、憂さ晴らしのために適当にやっている行為でもあまりにも大勢がやって大勢が目にするがために、その適当なカテゴリ批判が現実にも影響を及ぼしかけている。個人と個人ならその人に反対すればいい事だが、ある集団が大勢に批判される、という図式はそれも出来ないので返って危険ですらある。集団に向けられた攻撃だからといっても、必ずしも広く浅くなるとは限らない。受け取る側は個人であるから。しかも、カテゴリ批判の場合はそれが「全く身に覚えのない」罪を問われる感覚だからタチが悪い。何もしていないのにそのカテゴリに属しているだけという理由で責められている、というのは予想以上に堪えるもの。見なけりゃいいといっても、ネットじゃそこら中で行われているしなあ……
リアルいじめとは種類は違うだろうが、酷さでは似たようなものだと思う。
ほとんどの人が、自分が当てはまるカテゴリの批判を見てもスルーするか唾でもかけておくか程度の反応で、自分自身も「俺は別にスルーできてるし」と思っている場合が多いのだろうが、あまりにもそればかり見ていると小さなイライラが積もり積もって気付かない内に支障をきたしていたりする。結構、ああいうのは効いてるんだよ。実は。本人の知らない間にも。
だから、負の連鎖。出来れば個人で留めておけ、と思う。全体に広げられては迷惑。
そうですなあ。
なるべく人間を「個人」で見れるようになりたいものだ。その方が、結局得だしな。
しちゃいけない訳じゃないしカテゴリわけも役に立つ面もあることはあるんだが、どうもネット上では必要以上に人間をすぐカテゴリ分けしたがる傾向がある気がする。それをしたところで、一体なんの役に立つというんだ?と自問自答してみると、ほとんどのことは無意味であることが多い。
情報過多な世の中だから、そうなりがちなのも仕方ないのかもしれないが、しかしそれはあくまで「物」くらいにまでで留めておきたいものですな。人間に対してまでそんな事をやりだすと、キリがない。そのうち「他人の作った枠組みで全てを判断」するようになってしまう……ほぼ、そうなっているのかもしれないが。
http://anond.hatelabo.jp/20070527130932
そこらへんの仕組みはいじめと似ていて、加害者そのものに仕返しできないから
(男→女への仕返しほど世間体の悪いものはないし、「セクハラ!」などと返り討ちにある可能性も)
それもまた「男らしく」はないんですけれども。
“現実世界”における“個人攻撃(反撃)”は(物理的にであれ心理的にであれ)リターンがほとんど期待できないのに、リスクだけ高すぎる。
“ネット上”での“カテゴリー(匿名)批判”は(物理的なリターンは皆無だが)心理的なリターンが期待でき、しかもリスクが低い。
30女です。今大学生と付き合ってます。まだ一年半くらいだけど普通の恋愛です。多分。
普通じゃないことがあるとすれば、あたしの収入がほとんどないどころか、それすら彼がバイトで稼いでくる金額を下回っているので、割り勘か向こうのおごりでデートをするところです。
あたしの性欲には波があるので、彼が寝ていても無理矢理おそったり、自分が疲れているときはどこかへ出かけてしまったりします。でも、週二回くらいはセックスをしているので、普通よりは多いくらいなのでしょうかね。
あたし達は仲間のように仲良しで、結婚の約束はしたことないけど何となく老人になったときの話をします。その頃も隣りにいるんだろうねっていう感じでです。
結局、自分の周りって自分に似た人しか寄ってこないですよね。類友か朱に交わればか分からないけど。年上を金蔓としてしかみられないなら、それなりの女の子しか付いてこないでしょうね。でも、そういうのを「身の丈に合った恋」というのだと思ったら妙に納得しました。
30女に結婚を焦っている人が多い、というのは事実かもしれません。とにかく一人でいたくない、と相手の30女が思っているとすれば、意外にもそれはギブアンドテイクなのかもしれないなと思いました。
http://anond.hatelabo.jp/20070527120409
氷表面の温度は零度以上になったとしても、問題なのは地表と氷の接地している部分なのでは?
想像だけど、その部分の温度変化は気温の変化とほとんど関係なくね?
http://www.penguin3.com/ant-faq.html
そうだとすれば、これは、南極に限らず、東京でもあることではありませんか?最近、南極の氷河の末端が温度上昇により急に後退しているなどという報道がなされていますが、温暖化との関係はどうなっているのでしょう。氷河の、先が割れて氷山になるのは、数十年か数百年ぐらいの周期で流れ出すようです。それが温度上昇による物かどうかは、わかりません。
こういう意見もあるにょ。
いつもいつも誰かが誰やらに恋愛のことを相談してて、それを聞くたびにばっかじゃねーの!?と思う。
いつまでたっても
みたいなのがブックマークされている現象と一緒だろうと思う。
そう考えると呆れる感情も理解できる。
恋愛相談の内容別に分類して、それに対応する回答をデータベース化すればいいのにと思う。
よくある「このページの内容は役に立ちましたか?」ってのつけといて、有効な内容はランクが上がるの。
いつもいつも誰かが誰やらに恋愛のことを相談してて、それを聞くたびにばっかじゃねーの!?と思う。
ラジオのパーソナリティが読み上げるメールの内容は、10年前のそれとほとんど同じ内容だ。
おまえ、それもう解決済みだろうが。
そりゃ恋愛は、ひとりひとりに訪れるもので、その人がどうしたらいいのか分からないのも理解できるけどさ。
これだけ似たような事例があるなら、過去ログとか検索してなんとかできないのか?
恋愛相談の内容別に分類して、それに対応する回答をデータベース化すればいいのにと思う。
よくある「このページの内容は役に立ちましたか?」ってのつけといて、有効な内容はランクが上がるの。
なんなら、CGキャラに読み上げさせてもいい。バーチャル恋愛相談員だ。
なにか事がおこるたびにいちいちいろんな人が声を上げてさ、リソースの無駄。
リンク貼って、「これ読め」で済む。それでいいんじゃないか。
ってさ、結局のところ、
「どんな環境でもやる人はやる。こころのもち方一つだ。環境が悪いんじゃなくてお前自身が悪いんだよ」
といったような、着地点なように思うのだけれど。
どう考えても自分にとってよいとおもえないであろう環境、会社、学校、人間関係、
そのたもろもろ。そういうのって、多くの人が感じてるんじゃないかなあ。
「自分にとって都合の良い環境なんてほとんどない」なんて本当か?
そこからさっさと逃げ出す、という考えもあるとおもうのだけれど。
というか、ひどくて、どうしようもない環境って、実際多くあるんじゃない?
現状でなんとかがんばれよ、って文脈よりも
こういうことがしたいならこういう場所にいても無駄、とか
そういうことがしたいなら台湾のこういう企業にはこういうサポートしてくれる環境があるよ
みたいな情報、ノウハウ、そういうのがもっといっぱいあった方がいいように思う。
会社のSEO対策のためにしょうもないスパムブログみたいなのガンガン作らされて時間を切り売りしてるように感じるとか
現在死ぬほど嫌悪してる旦那と無理から住んでる生活とか
そんな生活の中でもなんがしかのことはできるかもしれないけど
生きにくい場所にいるより、生きやすい場所に行きなよ、というサポート。
そういうのがみやすくあればいいんだけどな。
※追伸
一個あった。
わりとこういう文脈を持ち出すね。
自己顕示欲が多分強くて苦しい
ていうかもう突き詰めると多分それしかない
いっそ「他人なんかどうでもいいじゃん」とこの欲を消し去れば楽になれるのだろう
だけれどもこの欲が何かしら原動力、モチベーションとなっているのも事実
楽になると同時に多分ほとんど何もする気はなくなるだろう
楽にはなると思う。他人なんかどうだっていいじゃないかと考えようとしてみた一時期、実に楽だった。
楽と同時にある種のキチ○イじみた情熱みたいなのもなくなった。
他人に嫉妬したり、自分を悔しがったり、ああ畜生畜生と現実と理想のギャップにもがき苦しむ事はなくなったけど
「次はこんなスゴイもん作ってみんなをびっくりさせてやる」という気分もなくなった。
どちらを選べばいいのか迷っている。
他人を気にしすぎて苦悩するのはバカらしいといえばバカらしい、よく言われることだ
ただ困ったのは俺の場合モチベーションもそこから発生しているということだ
もういい加減苦しい
「あの。●●高校のひとですよね?」
私が度の合わないメガネ越しに無理矢理合わせて見たその顔は、その半年後なら間違いなく「イケメン」と言ってもてはやされそうな造作だった。クロスシートの向かい側に、たぶんほぼ同い年のそんな男子が座っていたら、リコならもっと早く気がついて、たぶん大騒ぎするだろう。一緒にいたらとりあえず話を合わせて自分も騒ぐけど、今日は一人だし、あまり目を使いたくない。
「ええ、そうですけど。」
「あそこの高校は、休み中も制服を着ないといけないのですか?」
「休み?」
「え?夏休みじゃないんですか?」
「ええ?そうなんですか?」
「ありゃりゃ。そうなのか。そうか、参ったな。」
たぶん、そうやって頭をかいている姿は、さわやか少年なんだろうと思う。けど、正直なところ私はほとんど彼の顔を見ていなかった。
ちょっとブツブツつぶやいているような、考えているような仕草を見せた後、彼はまた話しかけてきた。
「実は……」
逮捕じゃなくて起訴の話だけど、日本では起訴されて有罪になる確率が99%なんだって。
だから裁判所も、検察がクロだといった人に対しては最初からほとんど有罪と決め付けてるらしい。
間違いを恐れて手を抜いた走査で本当の犯人を逃されても困るんだけどさ、
それに加えて間違えた場合の対応が酷いよね。
当時はまだハッキング行為そのものに関する法律がまるで整備されておらず、捕まったとしても「パソコンのリソースの無断使用」みたいな無理矢理な理由で引っ張られ、その後会社の機密を盗んでいる証拠がでたら、そちらの法律で正式に逮捕をするという流れだった。
そんな状態なので、まず捕まる事は無いか、捕まっても証拠不十分となってしまう事がほとんどだったのだが、その時は違った。
不正アクセス禁止法が成立するちょっと前、UG系サイト(と言う呼び名ももう懐かしい…)で、不正進入をテーマにしているサイトの管理者が何人か逮捕された。
UG界隈では誰もが見せしめの逮捕で、誰でもよかったのだろうと言う雰囲気が漂っていた。事実、逮捕するならもっと逮捕すべきサイトはいくらでもあった。
だが、そこには妙な共通点があった。捕まった管理人のページはどれも背景が真っ黒なのだ。
当時、UGサイトと言えば黒バックに炎or骸骨の画像と言うのが非常にポピュラーだったので、比率を考えれば偶然の範囲かとも思われたが、今では違法確定な情報を載せまくっていた白い背景のサイトには全く捜査の手が及ばず、UGと言うにはたいした事もしてない黒い背景のサイトの管理人は事情聴取をされていた。
そして不正アクセス禁止法施行の日…UG系サイトは一斉に白を基調にしたサイトにリニューアルするか、消滅するかしたのであった…
当時は警察も何がなんだか判ってなかったんだろうなという話。
風邪の病原体は細菌ではなくウィルス。抗ウィルス作用薬はほとんど実用化できていない。
所謂「風邪薬」というのは風邪を治す薬ではなく、風邪の症状を緩和するものだから、楽にはなるが治りはしない。
トラバ先間違えた。
分かり難いので学生時代からの友人をタムラ(仮名)、その友達(恋人)をバショウさん(仮名)としてみる。
私に、二人が付き合っていることを教えてくれた友人は、私にその機密情報を漏らした後、言う気はなかったんだよね、とつけ加えた。彼女の目には私は二人の仲に全く気づいていないように見えたんだそうだ。そして常識的に考えて、あんまり触れ回ってよい話じゃない。だから実はずっと(二三年の間)黙っていたらしい。
ただ最近私が、「タムラは好きだし遊ぶのも楽しいけど、最近タムラと遊ぶと絶対後からバショウさんが合流して、その後の飯がどうにも気まずくて嫌だ。あのタムラがあの空気に気づかないなんて……というか、二人の世界作りすぎ。バショウさんと会うなら私と遊ばんくていいやん。多分バショウさんも私と仲良くしたいと思ってないって」と愚痴ったので、教えてくれたようだった。
彼女としては、誘いを断りきれない私を歯痒く思っていた部分もあったらしい。確かにこの友人は、タムラから遊びの誘いがあっても、「どうせバショウさんもくるんやろ」と言ってほとんどを断っていた(私としては来て欲しかった。2:2ならまだマシ)。
そして二人の世界にお付き合いさせられていた私に、「二人はカップルだ。分ったなら心置きなくこれからは誘いを断れ」というつもりで教えたのだ、と言った。
うん。これからは断る。そうする。でもあと一度くらいは二人を新鮮な気持ちで観察してみたくもあるのだ。実は。
。
。
その後の会話。
「というか、バショウさんが男でも、タムラが男でもありえん話よな。今まで私は二人のデートのお付き合いっすか。友達と遊ぶ時に常に彼女(彼氏)連れてくるってないわー」
「その彼女(彼氏)に溶け込む気があるならまだしも、皆無だしねー。あんたもよく付き合うわ、と私は思ってた」
「いやだって、折角タムラが誘ってくれてるのに断るの勿体無いし……悪いし……遊んだら遊んだで楽しいし…」
「あんたのそういうとこは嫌いじゃない。断れよ!とは思うけど。でも『あの二人ってほんと仲良いよなー』とか無邪気に言ってるの見たら腹が立ったわ、あの二人にも、あんたにも」
「いや…あれは…ちょっと嫌味というか皮肉というか。普通に友達関係でも閉じすぎてたから…」
「へー」
「ほー」
。
。
これだけ書いて、同性ってことに対しての感想が全くなかったことに気づいた。
「えー…」みたいなリアクションがないのは、私の中に同性愛への偏見がないからなのか(多分あると思うのだが)、最早あの二人にそういう意味で思い入れがなくなっているからなのか。どっちなんだろ。タムラはまだ好きだと思うんだけどな。単体なら。
いや、だからそれがいようがいるまいが、
「いくら金積まれても嫌です」という人はいない訳ではないのだから、
財産が全てを凌駕するとは言い切れないだろと。
ていうか、どれだけ言ったところでお互い脳内妄想がソースなんだから意味ない。
要するに遠回しにいいたいのはそこだったんだが。
敢えて言うなら金に釣られる率は男の方が高そうではあるな。
金やるからばあちゃんと寝ろっていったらほとんどの男が寝るだろうけど
金積まれても寝たくない女っていうのは一定の割合でいそうだから
金持っててより得するのは女の方かもな
思うんだけど、育児に対する関心ってのは、自分に子供ができたときをピークにだんだん下がっていき、孫ができたときに急激に2回目のピークがくるんじゃないかと思うんだ。
平均初婚年齢を調べてみた。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g3350000.html
これによると年々上がりつつあり、2003年で30歳くらい。
現在はもう少し高くなっているだろうと予想される。
最近の平均初婚年齢が30歳くらいだとすると、すぐに子供ができるものとすれば最初のピークは30歳くらい。
孫が出来るのは60歳くらいってことになる。
次に国会議員の平均年齢を調べてみた。
http://politics.j.u-tokyo.ac.jp/lab/edu/seminar/study/2nd-semi/column/column9.html
これによると、年々下がりつつあり、98年で58歳くらい。
現在はもう少し下がっているだろうと予想される。
この2つのデータから、『孫のいない国会議員が増えつつある』と言えるんじゃないだろうか。
国会議員の多くは、育児に対する関心が谷間にある人がほとんどなんじゃないだろうか。
それが、政治の育児に対する無関心につながり、現在の状況を生み出したひとつのの要因になっているんじゃないだろうか?って思った。
国は少子化に対して何らかの対策を取るだろう。
でも、基本的に育児に無関心な議員には、どのような支援が必要とされているのか、本当に必要な支援が何なのか、わからないんじゃないかと思うんだ。
だから、少子化は進むんじゃないかと思う。
ウチは今度二人目の子供が出来るんだけど、先日そのことを久しぶりに会った友人(未婚)に話したところ『よく2人作るよなぁ。』と言われた。
友人の周囲の夫婦はほとんどが一人しか子供を作らないんだそうだ。主に経済的な事情によるらしい。
確かに、二人の子供を大学に通わせようと考えただけで、とんでもない数字が出てくるんだ。
それを稼ぐために働けば働くほど、いつの間にか家庭が置き去りにされることになるかもしれない。
これが現実なんじゃないだろうか。