学生時代の友人には非常に仲のよい女友達がいて、その仲の良さは本当にすごかった。週に五回は会うらしいし、週に二回はその人の家に彼女は泊まりにいくらしいしお揃いの財布と時計とジッポをいつも持っていた。
二人の仲がよいせいで、彼女と遊ぶと大体、食事の時にその人と合流することになった。それが結構億劫で、私はあんまり好きではなかった。その友達の人は五つ近く年上で、何度か食事をした割には全然私とその人は仲良くなれていたかったのだ。むしろ、「合流するなら私は帰るよ!」ぐらいの勢いで同席は遠慮したかった。
仲良い二人を見てると、私ここにいていいですか?ジャマじゃないですか?という感じにいたたまれなくなるくらいだったのだ。
なので最近は彼女に誘われても、断ってばかりだった。誘われて億劫になる自分が少し嫌だった。
そんなことをちらりと学生時代の別の友人に漏らしたら、彼女はちょっと迷った風を見せてからおもむろに言った。
「あの二人は付き合ってるんよ」
あらびっくり!ではなくて、やっぱり!!だったのは自分でも意外だったが、しかし確かに彼女たちの激しいスキンシップだとかベタベタした友人関係は、付き合っていると言われた方が納得できた。私は意識しないまま彼女たちの仲を疑っていたらしく(変な関係??くらいの勢いだが)、少しも驚きがなかった。むしろそのことに驚いた。
中学女子ちっくな束縛しあう関係に見えたのも、仲良しアピール過多だと感じていたのも、私が変に勘ぐっていただけではなかったのだ!
というかデートなら二人でやれよ!すげえいたたまれなかったよこっちは!
それから私はちょっとあることに気が付いて、友人に尋ねた。
「でも、彼氏いたよね?」
「うん。まあ別に二人とも根っからレズって訳ではなくて、お互いだけだと思う。ここから女に目覚めるんかもしれんけど、あの二人に関して言えばただ単に仲の良さが高じて恋愛に至っただけって感じだし」
「中学の時とか一部で流行ったなんちゃってレズとかじゃなくて?」
「……ラブホとか行ったらしーよ」
何すんだろーね、と友人は言って、私は何か疲れて寝た。
意外な話は意外に身近に転がっていて、意外にも人はそれに驚かないらしい、という話。あるいは恋愛関係は確定的な情報を聞かないと、どんなに疑っても妖しくても確信には至れないものだ、という話。
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