はてなキーワード: 発癌性物質とは
まず物理と化学から学ぼう。専門家ではないが、Wikipediaに書いてあるレベルで十分。
全ての食品には「カリウム40」という放射性物質が含まれている。カリウム40だけ取り除くことは不可能。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
通常はDNAが損傷しても修復される。機械とは違う。そしてDNAが損傷するのは放射線に限らず、自然に起きうる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9
通常は「損傷するDNAの数<<<<修復するDNAの数」だから問題ない。発癌性物質にはいろいろあるけれど、どれも量の問題。問題は損傷するDNAの数で、これが修復するDNAの数と比較できるようになるのは、100mSvくらいから。通常生活で受けるレベル(1mSv~数mSv)では「損傷するDNAの数<<<<修復するDNAの数」は変わらない。
もう一つ、低線量被曝問題について。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8E%E7%B7%9A%E9%87%8F%E8%A2%AB%E6%9B%9D%E5%95%8F%E9%A1%8C
100mSvで生涯の癌死亡リスクが0.55%と推定されている。この数字から、1mSvあたりのリスクはどうなるのかを考える必要があるのだが、これについては0と考える人もいるし、そうでないと考える人もいる。しかしそれでは議論にならないため、科学者が合意する「最悪値」として出たのがLNT仮説。これによると、0.0055%のリスクが増える。0かもしれないし、0.0030%かもしれない。マイナスという人もいる。しかし、0.01ということはありえない、ましてや1%になることはありえない。だから「最悪値」。この数字を元に検査すると、日本の生涯癌死亡率は「約」20%。これに0.0055%を足しても20.0055%。20000人に1人程度。癌の原因について調べてみれば分かるけど、喫煙や飲酒、肥満の方が高い。生活習慣病に比べたら大したことない。
最後に、癌になる原因の一つに「ストレス」がある。放射性物質の少ない食品、カリウムの少ない食品だけ選んで食べればリスクが下がるかもしれない。しかし、そのために好きなものが食べられずにストレスが溜まるなら元も子もない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E6%80%A7%E8%85%AB%E7%98%8D
結論としては、100%安全とは言わないしそんなものはあり得ない。ただ、気にしてもしょうがないとは言える。しかし、「安全な食品」を求めた結果としてストレスが溜まるならそっちの方が体に有害なのは間違いない。