2024-11-24

宇宙空間暮らしたい

今年で結婚六年目。

最初幸せだった。

毎日が楽しく、彼と一緒にいる時間がいつも好きだった。

でも私の収入が彼の収入を越してから、夫はどこか威圧的になったように感じる。

彼がそうなったのは、私が何かを変えたからではない。

私が変わったわけでもなく、ただ、収入が逆転しただけなのに。

昔はそんなことを気にすることもなく、むしろお互いに支え合っていたような気がする。

彼が笑顔で「君が稼いでくれるから、俺は安心だよ」と言ってくれた日々。

そんな言葉が、私の心の中に今も残っている。それが今では。

私の方が少しでも多く稼ぐと、彼は私のことを下に見ようとするようになった。

私が「今月は少し疲れたな」と言えば、すぐに「稼ぎ頭は大変だね」と。

彼の言葉の裏にある微妙ニュアンスが、私を不安にさせる。

昔はそんなこと、なかったのに。

彼が無理に私を「下」にしようとする様子を見るたびに、何とも言えない気持ちがこみ上げてくる。

私は、上とか下とか、そんなことを気にしていないし、そんなことに意味を見いだすのは愚かなことだと思っている。

それなのに、どうして彼はそんなふうに私を見ているのだろうか。

ああ、私は上も下も存在しないような場所暮らしたい。

そういった概念が生まれるのは、きっと重力のせいだと思う。

重力があるからこそ、私たちは常に上下意識して生きている。

重力に引き寄せられて物事に優劣をつけてしまう。

誰が上で、誰が下かを決めてしまう。

地球という星の上では、それが当たり前のように感じられるけど、もし重力がなかったら? 

もし重力に縛られずにいたら、私たち関係も、きっともっとシンプルで穏やかなものになるのではないだろうか。

から私は、宇宙空間暮らしたい

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