自分のような無能な人間が結婚なんて選ばなくて正解だった、とも思う。
結婚・育児において求められる事務処理能力、関係調整能力、社会・金銭を問わない十分な資本力、諸々を持ち得ていない自分が、結婚なんてことをしようと思わなかったことが、なんというか間違ってなかったよ、と言われたような気分になる。
もちろんできなかったことに対しての言い訳をせっせと積み重ねているだけなのかもしれないが、これだけ積み上がればもう腰掛けたって崩れたりはしないんじゃないかな、なんて思ったりもする。
もし実際に結婚したとして、俺はきっとまともに子育てもできなければ配偶者との関係もまともに維持できないだろうことは、仕事の不出来や人間関係の杜撰さなどから明らかなんだから。
それで不幸を被るのは、本来最も幸せにしたいと願うべき子供や配偶者なのだから。
Xでこの間「アフォメーションは大事だよ。自分のことを、自分の娘だと思って大切に接しよう」というのを見かけて、なるほどなぁと思ってなんとなく思い浮かべてみた。
そしたら、俺はほぼ同時にそいつを蹴り飛ばすことにしていた。
自分で愕然としたというか、蹴り飛ばされたことなんかそんなないし、人を蹴り飛ばしたことなんか人生で一回もないんだけど、もうガンガン蹴り飛ばしたくて仕方がなくてヤバいなって思った。