2024-07-30

「虎に翼」のナレーションについて

明治22年法律第222号において民法改正が行われた際、第四編および第五編が全体的に改められました。

法令の一部改正において、文言修正を行う際は『第△△条中「○○○○」を「××××」に改める』とするのですが、第四編と第五編については旧条文の記載なく、「第四編および第五編を次のよう鬼改める。」とされています

この「次のよう」において改正案第739条は次のようになっています

七百三十九條 婚姻は、戸籍法の定めるところによりこれを届け出ることによつて、その効力を生ずる。

 前項の届け出は、當事者双方及び成年の證人二人以上から、口頭または署名した書面で、これをしなければならない。

出展国会会議検索システム 第1回国会 衆議院 司法委員会 第6号 昭和22年7月28日

https://kokkai.ndl.go.jp/#/detailPDF?minId=100104390X00619470728&page=2

ほぼ、現行の民法第739条と同じです。違うのは漢字戸籍法法律番号の記載有無、第2文を第2項とするかしないかくらいです。

さて、ナレーションで「双方」と言ったことが問題視されていますが、このように改正民法において「当事者双方」(面倒なので現代漢字記載します)とあるのですから、「双方」であっても問題ないのではないかと思われます

憲法憲法民法民法ドラマの上では民法改正についてのシーンであり、ここで憲法改正に触れてしまうと話の展開がおかしくなります

もちろん、民法改正憲法改正に基づいたものですから、「両性」としたとしても別に問題はないとは思われますが、同様に「双方」としたとしても何の問題があるのか理解に苦しみます

って、この民法条項素人の俺が少し調べただけでここまで出てくるのに……都合の悪い内容は存在しないって言いたいのかもだけど、そんな簡単に誤魔化されるわけないじゃん。騒いでる人、一般人馬鹿にしすぎじゃない?

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