2024-04-17

臭いのその先

電車にそれなりに乗ってきたのでそれなりの臭さは体験してきた。

当然だが、どれも臭かった。

風呂に入っていない、ワキガ洗濯していない

あくまでもそうではないかという臭いだ。

臭いとはは臭いあくまでも不快感を感じる程度なので耐えたら金をやると言われたらある程度耐えることができる範囲だ。

しかしつい最近、その常識を超えるような体験をした。

とある日の電車の中、私は帰りのご飯のことを考えていたと思う。

中華もいいなと考えていると次駅に止まりとある生物が私からすこし離れたところに座った。

しばらくすると、不快感を覚えた。

バターの中にしっかりと不快感を混ぜたような臭いが漂ってきたんだ。

悪臭生物はそれなりに遭遇する。いつものことであり、目的駅は数駅先だったので

それくらいならと耐えることにした。後で後悔することになる。

しかし少しすると吐き気頭痛がしてきた。

原因は一つしか思いつかない、悪臭だろう。

しかしこれまで悪臭不快感こそ散々味わってきたが、頭痛吐き気まで起きたことはなかった。

風呂に入っていないような臭いから夏の生ごみまで臭いを感じてもここまでになることはなかった。

いや、だめだ。もう思考がまとまらない。吐く。

次の駅で降りて、最悪ホームで吐くしかない。最悪な行為ではあるが、電車内よりは遥かにマシだと思った。

てかトイレまで耐えられる気がしない、そもそもそこでは頭が回ってない。

次の駅まで耐える

次の駅まで耐える次の駅まで耐える次の駅まで耐える次の駅まで耐える次の駅まで耐える次の駅まで耐える

いや、さすがにやばい

次の駅で悪臭兵器が降りなかったら、とにかく自分は降りる。

次の駅で臭いの原因らしき人物が降車した。

俺は生き延びて、嘔吐はなかった。

しかしそこからしばらく頭痛は続き、その日の夜は何も食べられなくなった。

臭いってのは臭いってことだ。

それはあくまでも不快感を示しているに過ぎない。

その先が、あることを俺はその日初めて知ったのだ。

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