2024-04-11

anond:20240411100521

 このような悲観的な予測の背景には、フランス原子力発電の出力に影響を与える5つの要因がある。第1の要因は“大改修(Grand Carénage)”の影響だ。安全性の強化と運転期間の延長を目的2014年から2025年まで実行しているプログラムで、すべての原子炉(平均運転年数37年)が対象になり、稼働が制限される2。第2に新型コロナウイルス感染拡大によって、原子炉メンテナンス計画どおりに実施できないことが挙げられる。第3の要因は最新の原子炉12基に応力腐食による配管の亀裂が見つかり、運転を停止した。第4に乾燥した温暖な天候が続いて原子炉の冷却がむずかしくなり、出力低減か一時的運転停止が必要になった。第5に2007年から建設中のフラマンヴィル3号機(Flamanville-3)の運転開始が、当初予定の2012年から何度も遅延を繰り返し、早くても2023年になる見通しだ。その分の163万キロワットが見込めない。以上の要因が重なって、フランス原子炉の半数以上が2022年の初めからたびたび運転できない状態になり、国内の電力システムに重大な支障をきたしている。

 原子力発電の減少に加えて、石炭火力発電石油火力発電の大半が廃止になり、一方で自然エネルギーが十分に拡大できていないために、電力の供給力が不足する事態に陥った。このため価格の高い輸入に頼らざるを得ない状況だ

なるべく素直に読もうとしてるんだがコストが高いからとは全く読めなくない?

老朽化コロナと水の不足で稼働が減ってると書いてる文だと思うんだけど

記事への反応 -
  • もちろん読んでるけど、それはおれのコメントのどこに関係してくるんだろうか。 ちなみに元増田の言う通り、欧州の原発の一部はすでに需要ベースの出力制御を始めてるけど、出力...

    • 横だけどじゃあ何で原発ばっかりのフランスの電力がドイツより安くてドイツに電気売ってるの?

      • ドイツとフランスの電力輸出入は、統計的にはほぼイーブンだよ。電力自由取引市場だからお互いに売ったり買ったりしてる。市場計画取引ではドイツ側の輸出量が多く、物理潮流では...

        •  このような悲観的な予測の背景には、フランスの原子力発電の出力に影響を与える5つの要因がある。第1の要因は“大改修(Grand Carénage)”の影響だ。安全性の強化と運転期間の延長...

          • おつかれでっす。引用してる箇所は「発電量が低迷する理由」の説明だよね。それは原発のコスト競争力とは別の話。フランスはARENH(EDFに課せられた、固定価格販売制度)があるので、...

            • ありがとう 昔はフランスがドイツに売電してたよなあってのが今はそうではなくなってるというのは勉強になった ただ、局地的に安くても仕方ないんじゃないの?ってのはあって、細か...

              • そうだね、再エネって電力自由取引市場との組み合わせで「あっちこっちで発電してる電力が総量として需要をまかなう」「広域・分散型のネットワークが全体として可用性を保障して...

                • 今圧倒的にコスパいいならなんの心配もないのでは? そもそもフランスという国の枠組みで原発が減ったら割高な再生エネルギーを輸入せざるをえないとなっているという事実の前に、...

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