少子化対策、私はした方がいいと思うけど、多くの人が「そんなことするな」もしくは無関心なのも納得はできる。
少子化対策しないことで起きる問題を直撃するのはこの後30年も40年も生きる予定の人だけ。
半数以上(6割近く)の有権者は人口減の悪影響を大きく受けることはない。
少子化の影響を受ける世代でも「何とかしないと30年後に苦労することになりますよ!」と言われたところでピンと来る人はいないだろう。今は困ってないんだから。
そんな来るかどうかわからない未来に気を使うより、今楽しく暮らす方が大事。
なので大半の国民が少子化対策に反対(もしくは完全に無関心)でも不思議なことではない。
それに対して本当に少子化を何とかするなら予算がいくらあっても足りないので、負担を増やすか何かの予算を削らなければならない。今生きているほどんどの人が恩恵を預からないのにそんなことは有権者が許さない。
少子化対策に限らないが、こういった問題は「この一つの施策を実行しただけで全部丸っと一気に解決!!」みたいなことにはならない。
あれもこれもどれもそれも、あらゆる角度から様々なことをやって、一つ一つは0.1%ぐらいしか好転させることができないことを大量に重ねていって、ようやく目に見える効果になってくる。
政治でできることもあるけど、政治だけじゃできないこともあるし、民間で一人ひとりがやらないと良くならないこともある。
そしてそれら一つ一つも簡単にできることじゃない。だから面倒くさいし成果も見えにくいからやる気も起きない。
全員で何とかしようとすれば、何とかなるかもしれないけど、大変だしそんなこと楽しくないから誰かに押し付けたい。
そんなことより今を楽しく幸せに生きることに力を注いだ方が賢い。