平均寿命を持ち出して上か下かを口にするならまだいい。
でも大抵の人間は自分の今の年齢を基準に他人の享年について、人生の残り時間がどうだったのかを概算して論じたがる。
不愉快だ。
自分が10代の頃は60の人間が死んだ時に「まあもうジジイだしなあ」と言っていた癖に、自分がいざ60代になったら「60なんてまだ全然若いのにねえ」と口にする。
んだそりゃオィ?
小学生の読書感想文じゃねーんだから何でもかんでも「もしも僕が桃太郎だったら、怖くて鬼退治なんて行きません。行く行く詐欺をしてテキトーに村人からチヤホヤされて、ある日鬼ヶ島に行くふりをして夜逃げしてからどこにも帰れないまま1人と3匹で野党か用心棒かをして余生を過ごすと思います」みてーな話に持っていくなっての。
「俺には分からねえ幸せと苦しみがあって、俺には分からねえ勝利と敗北があったらしいな。でも何も分からねえから何も言えねえな」で終わらせろって。
それ以上あーだこーだ言いたがるのは結局、「僕このニュースの感想にこんなこと思っちゃった!それは僕の感性がこうで僕がこういう人間だから!皆どう思う?僕の感覚っておかしい?」っていうテメーの自分語りの承認欲求稼ぎでしかねーんだよ。
まだ若いのにかわいそうに