トランスセクシュアルとかトランスジェンダーとか性同一性障害とかの
生まれ持った性別と「自認」が異なる状態(性分化疾患は別)って
自分が自分を何者だと思うかの問題として語られがちなんだけどもそれはウソで
常に「対社会」の問題、つまり自分が他人から何者だと見られたいかということなんだと思う。
自分は自分でしかないのでもともと自分の心そのものに性別はない。自分の精神の働きについて「男(女)特有の考えだな」というバイアスを知覚することはない。
別の言い方をすれば性別は文字通り属性であって自分自身ではない。「日本人である」とか「昭和生まれである」とかと同列のものだ。
性別は対社会の局面でしか現象しない。「私の心は本当は男なのだろうか、女なのだろうか」みたいな問いには意味がない。「私は男(女)として見られたい」があるだけ。