2022-07-13

赤松健の得票は「表現規制派」議員当選に資したかどうか

しばしばはてなでは「赤松への投票自民党への投票でもあるから表現規制派が当選することにつながる」という話がよくみられる。

では実際に今回の選挙ではどうだったのか。

まず参議院比例の選挙システムはドント式という面倒なやつで、何票取れば1議席増えるというはっきりした基準は算出しづらい。

ただ、約90万~100万票程度あれば1議席増えるというようには言われている。

そして今回赤松がとったのは約53万票だ。仮にこの票がすべて無くなったとしても、自民党の比例獲得議席に影響するのはせいぜい1議席だ。

では今回自民党最後の1議席となった候補はどういう候補なのだろうか。

今回比例18位で滑り込んだのは越智俊之氏だが、この候補は全国商工会組織候補だ。

今回が初当選政治家としての経歴もないため、いわゆる表現に関するスタンスがどのようなものなのかは正直わからない。

ただし表現規制派の議員バックグラウンドとしてよくある、宗教団体との関係などはおそらく希薄だ。表現などの問題については大して興味がないというのがもっともありうるところだろう。

ちなみにその上の17位の候補である神谷政幸氏は薬剤師連盟組織候補で、まあ同様のことがいえるだろう。

そして今回の自民党候補の中で表現規制派として悪名高い山田宏山谷えり子宗教団体との関係が強い井上義行といった候補は、いずれも16万票以上の個人票を取っており、比例順位1012、13位でまず落選することはなかった。

まり赤松の票によって規制議員当選した、という話は、今回の選挙においてはかなり説得力がないのだ。

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