シン・ウルトラマンを見た。
面白かったし、ゼットンが使徒のようになっていことにはNTRの喜びを隠すこともできなかった。それでも、どこかリアリティの欠如のような物足りなさも感じられた。
考えた。
おそらく、それは会社員の不在による物足りなさだ。会社に勤め、お給料をもらい、家族を養う人たちの雰囲気が見えない。ただ、会社員の不在は、実際のところシン・ゴジラでもシン・エヴァンゲリオンにも共通している。ただ、その二作とも会社がどうこうどころではない社会情勢で、政府かそれ同等組織の庇護力が何よりも重要なシチュエーションだ。会社員だった人たちは等しく被災地からの避難民で、日本で仕事をしながら暮らす自分にとってはフィクションの存在だ。
シン・ウルトラマンでは、現代日本と禍威獣が共存していた。禍威獣による被害は甚大そうだったし、それによって生活基盤を失った人たちがたくさんいるようにも見えるが、シン・エヴァンゲリオンのような極限的なコロニーが描かれるわけでもないし、シン・ゴジラのように廃墟に近づいた都市が描かれるわけでもない。禍威獣との共存関係で、会社員の生きる様が見えると、だいぶ違った満足感があったように思った。
そういう作品じゃないとしか。 似たようなとこで、対ザラブのとこでウルトラマンが浅見を助けたところとか、それを助けたことによって その後よろめいてビル倒したりで何人も死んで...
結局のところ宇宙人の話だし、そのうえ第三種接近遭遇の話ですらない(人間が主役じゃない)ので、ゴジラとかエヴァとは根本的に異なるのだよな。 身近からは程遠い存在、感情移入...
何も知らせない方がいい のシーンでラーメン喰ったり工場で働いている労働者は映ってた