「アイヌをかっこよく描いた話」とか「アイヌの少女が主人公の対等な相棒として尊重されている」として持ち上げられていた世間の評判とは大分印象が違った
最終話一歩手前まで読んで一番力が入っているのは鶴見中尉だと思ったし
実際読者の人気を得ているキャラクターも大半は軍人の日本人男性のようだ
アイヌのキャラクターでそれなりの扱いを受けているのは二人くらいしかいないしそのアイヌもあくまで「女子供」として脇に下がる位置だよなあ…
成人男性の、現在進行形でメインとして活躍するアイヌのキャラクターが全然いないので所詮アイヌは添え物という印象を免れない
何だかんだで深く掘り下げて描かれるのも読者の人気が集中するのも、大抵の作品では一定年齢以上の男性キャラクターなんだよなあっていう身も蓋もない事実を感じてしまった
この作品、アシリパに当たるキャラクターを主人公と同世代のアイヌの成人男性にして
肉体面も含めて対等な相棒として描いてきたら全然違ったものになっていた気がするしそっちのパターンが見たかったな
あるいはウイルクの位置のキャラクターをもっと若くしてアイヌの独立のためには手段を選ばない現在進行形の敵として立ち塞がるとかさ
個人的な感想だけど、アイヌ文化とかアイヌグルメとかの尺が長い前半の方が好きだったな アシリパさんメインだときっつい下ネタ少なめだし そこらの褒めコメントも、前半の展開に対...