2022-03-04

劣等感

日常のふとした瞬間に思い出してしまう.考えないように,思い出さないようにしていることだ.

もし自分が賢ければ,優秀だったならば,本を読む人間だったならば人生もっと明るく楽しいものだったのでは無いだろうか.そんなくだらないもしものことを考えてしまときがある.

例えば今日だ.思い出すきっかけはくだらない,日常のそこかしこに散らばっている.

自分でもこんな"もしも"を考えることはくだらないと思っているし,こんなことで悩む自分自身が嫌いだ.

ただ,これは呪いなのだ自分自身に掛けた呪い.きっと死ぬ直前,ベッドの上で横たわってるその瞬間になっても消えることはない.惨めたらしく"もしも"を考えながら死ぬのだ.


どうしてこうなってしまったのだろうか.

中学生の頃はまだ自分人生主人公だと思っていた.運動勉強も出来なかったが,未来は明るいものだと漠然と考えていた.

高校生になった.世界の広さを知った.自分がちっぽけな存在なのを理解した.理解したときにはもう手遅れだった.

これまで積み上げてきたものは無かった.努力する方法も知らなかった.ただ流されるまま生活し,時間無駄に消費することしか出来なかった.

自分は逃げてしまったのだ.夏休みの宿題と同じだ.先送りにしたのだ.その結果八方塞がりになって死にたくなった.消えて楽になりたかった.

でもそんな覚悟勇気も無かった.どこまで行っても自分は半端者だったから.

これは言い訳なのだ.今頑張れないことの言い訳.外的要因のせいにして,自分は悪くないと弁明しているのだ.惨めだ,消えてしまいたくなる.

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