「何が美しくて、何が気持ち悪いか」は、文化に触れる事で後天的に学習する部分が結構大きいのではないか。
スコットランドでは、髭モジャで筋骨隆々のおじさんがスカート状の物を穿いていたりするが、それが民族衣装である事を知らない人は「気持ち悪い」と感じるかもしれない。
しかし民族衣装だと学んで、見慣れてしまえば、気持ち悪いなどとは微塵も感じなくなるものだ。
近年の本邦では、「中性的な男性は美しい」「いかにも男性的な男性の女装は気持ち悪い」とする表現が一部で人気を博してから、シミュラークル的に類似表現が増え、そのような価値観を習得した人もだんだん増えていったのであろう。(史料を当たってないので断言はしない)