春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、……
しかし、高校の古典の授業に登場する清少納言の随筆は読んでいてよくわからないものばかりだった。
途中までは理解できるのだが、思っていた方向とはまったく違う結論で締めくくられる。
「清少納言は嫉妬深く自慢好きで、他人に厳しく自分に甘い人間だ。自慢か嫌味か愚痴で締めくくられると思って読め」
なんと、読める。
教科書はそれを「ありのままの気持ちを描いている」「赤裸々な思いを綴っている」等とできるだけ肯定的に表現するが、
改めて読んでみると、清少納言の随筆の結論は以下のようなものばかりだった。
「即興で和歌詠んだだけなのに偉い人にめっちゃ褒められたwww適当に考えたのにwwwまああたし才能あるのかもねwww」
「なんか他人の歌が褒められてた。全然センスないのに。調子のってて呆れるわ~」
逆に言えば、初めて触れる清少納言の随筆では、嫌味な結論を予想しながら読むと、大変理解しやすい。
受験生は参考にしてほしい。
当時の常識や感性で作られたモノを今の人の感情でねじ曲げて解釈してもなぁ