Fラン大学の教員をやっていたころに少し驚いたのは、大学に行きたいから来た、という学生が思っていたよりもずっと多かったこと。
正直に言って、俺は、Fラン大学なんて勉強なんかしたくないやつらがモラトリアムで来ていると思ってた。
(博士課程まで行くような俺たちには、出身大学の体育会やテニサーやりサーだって大学に遊びに来ているように見えていたのだが。)
でも、実際には、金が無かったり能力が低かったりどこかのタイミングで著しくさぼったりして勉強ができなくても
「勉強がしたい」「大学は出たい」という子供がたくさん来ていた。
まだ斜に構えていた着任当初、「なるほど。行っても行かなくてもいいような大学だからこそ、行きたいやつが来るのか」と思ったのを覚えている。
やる気のある学生にちょっと真面目に教えれば、当然、東大早慶の院にも入れるやつも出たりする。
そんな大学で入学シーズンによく見かけたのは、子供がした入学手続きを親が取り消しに来る、というもの。
もちろん、そんな親の反対を押し切って入学手続きまでするような子供は、本当にとても大学に来たい。
だけど、こちらとしては、未成年より保護者の意思を優先することになる。
本当にかわいそう。
成人年齢が下がると、このあたりの扱いは変わるのだろうか。
他方、逆のケースもある。
親が「俺は○○屋だけど子供は大学に行かせてやりたい」という熱意に満ち溢れている家庭。
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