「まだ子どものうちに性的な関心の対象とされたことが、私自身から性的な関心を奪ったと思う。怖かったから。安全でいるための方法は、『私は保守的なの』『私は厳粛な人間だから、あなたは私を尊重すべきよ』『私は賢いの』『そういう対象として私を見ないで』という態度を取ることだと思ったわ」
ナタリーは1997年に公開されたエイドリアン・ライン監督の作品、『ロリータ』への出演を断っている。
「そのくらいの年齢のころは、性的関心や願望を持ち、いろいろなことを探求したいし、オープンでいたいもの。でも、年上の男性たちから関心を向けられたら、必ずしも自分が安全だとは思えないでしょう」
また、こうしたことへの“対処メカニズム”となっていた自身の態度については、「本当に大勢の人たちが、私を超真面目で保守的だと思っていたわ……意識的に、そうさせるように仕向けていたの。それが、自分が安全だと思えるようにするための方法だったから……『あなたを尊重してくれ人なら、あなたを物として見たりしないでしょ?』と思っていたわ」と述べている。このテクニックは「効果的」であり、彼女は「安全だった」という。
10代の頃はラブシーンなどを拒否していたというナタリーはさらに、「セクシーではない役から選んでいたわ。セクシーな役は、人からどう見られるのか、私は安心していられるかと不安になるから」とも打ち明け、当時の苦悩を明かした。