2021-01-05

はてな村で絶賛されたハンガリー少子化政策の危うさ

初見では俺も凄いと感心したし、本気で少子化対策してるんだな、と思った。

けど、よく考えたら凄く危ういんじゃないかと思うに至った。

出口戦略あるんだろうか?

まず思ったのがこれ。

少子化が深刻な今のうちはいいだろうが、どこかで少子化解決の目処が付いたら援助の規模を縮小するときが来る。

そうなったら出生率はまたガタ落ちするだろう。

そしてまた少子化が深刻になったら、最低でも前回と同じ規模の支援が求められるだろうし、おそらくは前回を上回る支援必要になるだろう。

出生率を維持するために今まで以上の支出必要になっていくことは想像に難くない。

勿論、「交通インフラと同じように出生率の維持にもコスト必要なのだ」というのはあるが、それにしては初手から大盤振る舞いし過ぎに見える。

思い起こされたのは「前例のない大規模金融緩和

これを見てなんかに似てると思ってふと思い当たったのは、施策開始直後には大絶賛され、今や株価を維持するためだけに続いてる「日銀の大規模金融緩和」だった。

実施前には「短期間で成果は出てすぐに終わらせるから副作用は極めて限定的(※万が一成果が出なかったら出るまで続けるよ)」と言う話だったけど、成果の方が限定的で但し書きが今に至るまでずっと効果を発揮し続けている。

今や日経平均株価経済指標としての価値を完全に失い、日銀量的緩和前提で経済が成り立ってしまっており、もう辞められない。

これと同じ事がハンガリー少子化対策で起こるのではないかと思わずには居られない。

似たような過ちを既に犯してしまった国の住人として、ハンガリー少子化対策が二の舞にならないことを祈る限りだ。

  • 10年掛けて、こうすれば人口が増えるという証明に成功したのだから、 永遠に支援を続けることが前提だと思うよ。 増えすぎたという状況になったら、徐々に支援を減らしてゆく。 支...

    • 一度4人以上子供を産んでしまえば恒久的な減税となって援助が意味なくなるんだから子供産むインセンティブもなくなるんだよ。 目先の少子化解決のために女性を食い潰してるようなも...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん