2020-11-16

本当は「小説バージョン管理したい」わけではない

結論最初に書くと、作家がやりたいのは「小説バージョン管理」ではなく「出版プロジェクトタスク管理」と「成果物品質管理」なのである

数年前に「家事Redmine管理すると捗る」という記事流行ったように、それと同じことが作家界隈でも散発的に起きていると考えたほうが実情に近い。

WordやG Suiteの校正機能じゃダメなの?」に対する返答は「WordやG Suiteにはタスク管理ツールが付いてないかダメ」。

本当はGitHubである必要はなく、RedmineTracWordを組み合わせてもいいのだが、「ハンマーを持つ人にはすべてが釘に見える」のでGitHubのためにGitを使おうという本末転倒議論になりがちな印象がある。

逆に「バージョン管理はあるがタスク管理品質管理がない」環境の例としてはウィキペディアMediaWiki)がある。

MediaWikiはすべての版をバージョン管理しており、差分履歴も見られるが校正にはあまり向いていない。ウィキペディア文章があまり洗練されないのは支援ツールの不在による部分が実は大きい。

結局のところ作家必要なのは

の2つで、それを下支えするためにバージョン管理システムは必要だがGitほど多機能である必要はない。むしろRCSくらいシンプルなほうが理解されやすいのではないかと思う。

  • まさかページごとにファイル分割して文章書いてないだろうし gitみたいに複数ファイルのバージョンを同期させて管理する意味はほとんどないね

    • 小説なら別にTEXT形式で良いわけで、ページ単位でも章単位でも本単位でも良いんじゃね? 技術本をMDで書くって例も多いしな。 gitを使う利点はバージョン管理だけじゃなく、リリースポ...

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