2020-10-29

anond:20201028181127

AEDではないが、川に飛び降り自殺した人が沈んでいく様子を見たことがある。

橋の上から5.6人が下を覗き込んでいたから、イルミネーションかな?と思って私も見てみたんだ。

スーツのおじさんが浮いたり沈んだりしてた。

近くの人が110か119に電話してる様子だった。

そこらへんにロープハシゴもなくて、飛び込んだところで私は泳げないか無駄死にするだけだ。浮き輪になりそうなものもない。

帰宅ラッシュ時間で、オフィス街にある橋。いつの間にか人が無数に集まっていた。

おじさんが浮いてる時間だんだん短くなっていく。私は何も出来ない。

しばらくして、おじさんは浮いてこなくなった。時間にして5分ほど。

近くにいたおばさんが「あ~あ、沈んじゃった」おじさんが沈んだ後にきたカップルは「え!なに?なにかイベント?!」「クリスマスイルミネーションかな?」なんて話している。

私はただ、立っていた。

自転車のおじさんに何があったの?と聞かれたが、声が震えて答えられなかった。おじさんに謝られた。

いまだによく、沈んでいくおじさんが頭の中に浮かんでくる。その度に苦しくなる。

自殺願望のある私にとってはおじさんが羨ましく、そう感じてしま私自身が悔しいからだ。

あの時、近くに交番があった。私はそれを知っていた。あそこに走り込んでいれば、という後悔が大きい。

今回、おじさんは自殺だったのでこれでよかったと思えるが、AEDはまた違うんだろう。


ただ、AEDの有無関係なく、人が死んでいく様を見るのは辛い。元増田の言うことに大声で賛成と叫びたい。

「救えなかった時の心理的負担」は死ぬまでつきまとう。できれば人の死と近づかないように生活たかったと思うのだ。

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