細々と絵を描いてはツイッターにアップしてを繰り返してた。
下手くそだしジャンルもどマイナーなもんでバズるなんて夢のまた夢。
でもそんなアカウントにもありがたい事に何人かのフォロワーさんがいた。
その内の一人のフォロワーさんはどの絵にも必ずいいねをくれた。
時には絵とは関係無い好きなキャラクターへの呟きやちょっとした日常生活の呟きにもいいねをしてくれた。
なんていうがそれが凄く嬉しくて、もっとこの人の事を知りたいと思って自分もその人をフォローした。
同じキャラが好きだった事もあったのでたまにリプライを送り合ったりして、それがまた楽しかった。
絵を描くのも楽しくなって、アップするペースもどんどん上がっていった。
毎晩遅くまで絵を描いてフラフラの状態で仕事に行って帰ってきてまた絵を描くの繰り返し。
正直体はボロボロだったかもしれない。でもすごく充実していた。
そんな生活が1年くらい続いた。
でも幸せな時間は突然終わってしまった。その人はツイッターを止めてしまったのだ。
今日でツイッターやめます、今までありがとうございましたというお別れのメッセージが届いていた。
そのメッセージの中に、このキャラクターを好きになったのは、自分が描いたイラストがきっかけだったと書かれていた。
めちゃくちゃに泣いた。もうその頃にはそのフォロワーさんが何よりも大切な人になってたから。
翌日ツイッターを開いたらもうその人のアカウントはなくなっていた。
その日以来絵を一切描かなくなった。ツイッターもアカウントを消した。
今でもそのフォロワーさんの事は大好きで、思い出して寂しくなる時がある。
いつまでもこのままだと良くないよなとは思うんだけど、どうしてもあの頃の事が忘れられない。