自分はとても臆病で死ぬのが怖い。今でも時々死ぬのが怖くなり眠れなくなることがある。
死が怖いのに、うつ病になると、ふとした瞬間に「死ぬ」という選択肢が浮かぶようになった。
ベランダに近づけなくなった。電車のホームや踏切から距離を取るようになった。油断したらふらふらと飛び降りてしまいそうで怖い。
ゲームで言うなら、「戦う」「魔法」「道具」「逃げる」の中に急に「死ぬ」という選択肢が表示されているような感じだ。強烈な存在感で常に表示され続ける。
「死ぬのは怖い」「死ぬのは嫌だ」と思っているのに、「今一歩踏み出せば死ねる」「ここで死んだら苦しみから解放される」という思考回路に何故かなってしまう。
うつ病中は全てが辛いので、解放されるという選択肢は妙に魅力的に見えてしまう。それを思考で違うだろうと否定して何とか回避した。
運よく数ヶ月でうつ病は治ったが、もし希望の見えない底なし沼の状態が何年も続いていたら……。
うつ病の再発率は高いらしい。治ってから、再発が怖くてストレスのかかることから逃げるようになった。他者からは甘えに見えると思う。たまに自分でも甘えなんじゃないかと思うこともある。
一度膝を痛めたら、常に膝のことを気を使って生活するようになると聞くが、それに近いと思う。
絶対死なないタイプのクズ