私は東京育ちのオタクだ。都心ではないが、三十分もあれば新宿に出られる場所に住んでいる。
オタクにとって東京住みの恩恵は凄まじい。公式だって同人だってイベントが開催されるのはいつだって東京だ。行こうと思えば昼過ぎからでも行ける距離。正直、ものすごく恵まれていると思う。
しかし、そんな自覚があるからこそ「東京住みが羨ましい」と言われると困るのだ。
私は同人活動をしているから、同じ趣味の人たちと接する機会が多い。SNSで繋がっているといつでも気軽に話せるため忘れがちだが、みんなが住んでいる地域は本当にバラバラだ。北海道から沖縄まで幅広い。
そして、イベントで会うと必ずと言っていいほど挙がるのは居住地の話題だ。地方住みの人たちがいわゆる「地方あるある」で盛り上がっている中、自分に話を振られるとすごく気まずくなる。
「どこ住みですか?」「東京です……」「羨ましい!」
ここまでが1セット。困る。だって「いいだろう」なんて口が裂けても言えないから。
東京のオタクは東京の恩恵なんて十二分に理解している。なんでもあるもの、東京。苦し紛れに「でも帰る田舎はないですから……」と言うけれど、正直、そんなもんいらない。ビッグサイトと映画館の方が何万倍も大切だ。地方住みの人たちに東京の素晴らしさを力説されることも多々あるが、そんなことは言われなくても分かっている。
羨ましいと言われると本当に困るし、地味にストレスが溜まるのだ。自分の出身地を言うのになんとなく後ろめたさを感じないといけないって何なんだろう。
うんち
再投稿は甘え(義務感)
困る。だって「いいだろう」なんて口が裂けても言えないから。 ここがだめなんだろ。「いいでしょ」って言えばそれで済む。