俺、大嫌いなんだよ。
アル花(アルジャーノンに花束を)とかあなため(あなたのための物語)とかが最たるものかな。
やっぱこう主人公交代をするにしても人間であって欲しいんだよな。
人間の物語から「死」の物語になっていく過程が受け入れられないんだよ。
君食べ(君の膵臓をたべたい)やゆなさく(夕凪の街 桜の国)みたいにもう最初からこの作品の主人公は「死」ですよーって宣言しておいて、途中からいやこれはワンチャンと思わせて結局裏切るようなのは全然大丈夫なんだがなー。
「死」を描くために人間が利用されるのはセーフで、人間の話がいつの間にか「死」の話にすり替わるのがアウトなんだよな。
不倫モノからの純愛へ変化すると見せかけて結局は欲望に流されたって話はさ、別に不意打ちとは感じないのと同じなんかな。
こういうのだとセカチュー(世界の中心で、愛をさけぶ)は誠実だよね。
死ぬ話だよー →死んだアイツを思い出すぜ →コイツが死にます →はい死ぬぞ死ぬぞ →死んだぞ!泣け! →よっし泣いたな!この話はこれで終わりだ!
誠実すぎて涙が出てくる。
なんで売れたのか分からないっていう人いるけど、この正面突破っぷりはそりゃ評価されると思うよ。
不意打ちで殺そうとするテンプレ感動人殺しや、多分殺しますよって言ってはおきながら最後まで死ぬかどうか秘密にする犬映画とかとは違うからね―。
いやー、なんで俺セカチューこんな褒めてるのかなあ。
いちいち略称を書いてから括弧書きでフルネームを書くな…!
俺ですら「俺、大嫌いなんだよ。いちいち略称を書いてから括弧書きでフルネームを書く奴。」ってトラバするのを堪えたというのにお前というやつは
ていうかこれ中身はテキトーでそのツッコミを引き出すためだけのものだろう
『死と乙女』(Der Tod und das Mädchen)
暗殺教室もそういう意味では誠実といえるかな。テーマは死っていうか暗殺だけど。