2019-08-30

父親を亡くして1年経った

50代の父親が末期がんで亡くなって1年が経った。

ホスピス入院して最後の2週間は、自力トイレも行けず、食事もできず、体力がもうほぼ無いのに胆液と胃液と血液が混ざったどす黒い物体を1時間おきに吐いてて、まとまった時間は眠れないようだった。

なかなか思ったように死ねないなあ、と呟いてた父の姿は多分一生忘れられないと思う。

そうしてるうちに、お医者さんから最期タイミングまで睡眠薬で眠らせることもできると提案された。

ただ、人間は朝起きて夜眠る生き物ですから、あまりお勧めはしませんが奥様と娘さんの判断にお任せしますと言われた。

父の言葉を聞いていた私に迷いはなかった。

結局、父は睡眠薬で眠り続け、最期に少しだけ覚醒して、とても優しい響きの言葉にならない声を母と私にかけてから安らかに眠った。

苦しい思いはしたくないと言っていた父の希望を最大限汲み取れたとは思っているけど、それでもあのタイミング睡眠薬を使うことが正しかったのかどうか、そもそも正しさなんてものさしで計ること自体間違ってるのか、

あの日選択が私にのしかかったままもうすぐ一周忌を迎えるので吐き出させてもらいました。

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