シリーズのマンネリを打破するために敢えてそれまでのコア層を切り離してコンテンツの新陳代謝を図る!場面に切り離されるコア層側として立ち会うことがしばしばある。
コンテンツの方向性についていけなくなったらそれが卒業する時期であると理屈ではわかっているつもりでも、シリーズの黎明期にその独自性に惚れ込んでファンになったようなコンテンツが、当初は独自性として売り出していた要素をマンネリの象徴とし、最終的にその要素自体を切り捨てて明後日の方向に舵を切られると中々しんどいものがある。
内輪でぬるぬるとシリーズの変わらない良さを語り合っていたファンコミュニティは当然分断されるし(方向転換歓迎派と否定派で分断されるならまだ良い方で、荒れに荒れた結果コミュニティ自体が焦土になってしまった場面にも何度も立ち会ってきた)、制作側はこのコミュニティの荒れようを見て何も思わないのか!?と制作側の言動を注視してみると「あの独自要素は当時やりたかったことを表現しきれなかった結果出てきたもの」「本来自分たちがやりたかった方向性はこっちの方」と本気で言いだしていたりとかしていてもうどうにもならない。
新陳代謝に成功して新規大量獲得、コンテンツの第二次人気絶頂期到来!となっても、マンネリ打破に失敗してファンコミュニティ共々沈んで懐かしコンテンツの一部と化してしまうのも、どちらもそれまでシリーズの変わらない部分を追いかけていた側としては悲しいものがある。マンネリのまま緩やかに衰退していけば良いとは流石にファンとして口が裂けても言えないので、結局ただ悲しい、しんどいものだと愚痴を残してコンテンツを去るしかないのだが。