2019-06-03

毒親になりたくない

息子に怒りをぶつけてしまった。

大切に、愛情を持って育てる意思は、ご飯と登園への反抗で、もろくも崩れてしまった。大声で急かし、それでも泣き叫んで動かない息子を無理やり着替えさせ、そのまま担いで保育園に預けてしまった。

息子は、そんな僕に別れ際抱きついてきた。我に返ってみると、自分の姿はまさに毒親だった。

本当は、ご飯を食べる気持ちになるまで、保育園に行きたくなるまで待ってあげたい。ゆっくりだけど頑張って身支度している様子を、見守りたい。しかし始業時刻が、公私にわたる日々のタスクが、自分の身すら思うように動かせないストレスが、僕の中の優しさを奪っていく。あるいはこれが、僕の本性なのか?

妻の目があれば、もう少し冷静になれたかもしれない。しかし悲しいかな、平日は妻と顔を合わすことは無い。キャリアの節目で、業務量が増え資格勉強に追われ、6時前の起床時には既に家を出ている。

我が家正社員共働き、いわゆるパワーカップルだ。しかし実際の生活にパワーは感じられない。

お互いの勤務地にアクセスが良い、都内一等地に住むほどの収入はなく。日々、タフな業務スキルアップを求められプライベートは無く。公私の仕切り直しすら出来ないまま、なんとか1日を乗り切る日々だけが続いていく。その歪みは、着実に息子にも負荷を与えている。

申し訳なく思う。大人なんだから我慢するべきとも思う。これまでは出来ていた。だが最近は耐え切れない。語気を強めてしまう、泣くだろうとわかっていても、暴言が出てしまう。僕は毒親になりつつある。その事実が悲しく、恐ろしい。

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