当然一部例外はあるけれど、概ねのゲームには成長要素というものがある。
この成長要素には主に二種類あって、格ゲーや音ゲーのようにプレイヤー自身が成長する要素とRPGのようにプレイヤーキャラクターが成長する要素だ。
このどちらもある程度つまらない下積みをしないと伸びない。
だが、そのつまらない下積みが努力であり、そしてよくプレイしたくなるゲームはその努力が裏切られないゲームである。
現実世界では努力した分伸びるかどうかは保証されていない。けれども、保証がなくとも努力しなければ伸びない分野は数多い。
そんな現実と立ち向かう時に、努力して伸びたというポジティブな経験は間違いなく武器となる。それがゲームの世界であっても。
多分心理学の世界では報酬系とかそういう言葉でまとめられてることなんだろうけれど、人間は魅力的な報酬があるのならば努力に耐えられると言うか、適度な抑圧の後に報酬を得ること自体が快感なのだ。
また、ゲームをちゃんとプレイしているのならば、抑圧だけあって報酬のない、いわゆるブラック企業的な体質の世界を異常と感じる感性が育まれる。