「子供部屋おじさん」という賃貸業の姑息な作戦が耳に心地よい。
「不動産投資でチャリンチャリンですよ」などの甘言に乗せられた、己の不明を恥じるがいい。
判断ミスのツケは自分自身で払ってもらいたい。うまい話には裏があるものだ。
「不動産に人が入らない……ッ!このままじゃ維持費ばかりかかって大損だ……ッ!」
「いい年して子供部屋に住んでいるような奴らが俺の空き部屋に住んでくれれば……ッ!」
「悪いのは俺じゃない、子供部屋おじさんだ……ッ!」
どうぞ、そのまま誰も住んでない部屋の維持費を払い続けてください。
「自立」というキーワードで人々をそそのかし核家族化を推進していったのだ。
その結果どうなった?やれ孤独死だの、やれ保育園落ちただの、碌なことになってない。
俺たちが社会を動かしていたんだ。あのころの栄光よ、もう一度。
大人が子供部屋に住むなんて恥ずかしいとは思わないのか?俺たちの大人象に従え!
冷静に考えてみてほしい。
部屋というものはただの空間である。本来は部屋に名前なんてない。
あれれ~?「子供部屋」と名づけたのは、いったい誰かな?
あるいは将来のための時限爆弾だったのかもしれない。
なぜって、子供部屋は子供部屋だから子供以外、子供部屋なんか使っちゃならない。
おじさんよ、我が賃貸に入居せよ。
まぁ、みなさん「子供部屋おじさん」をもっと普及させていただきたい。
そうすれば定着するので。ニートのように。
それがいい。 今の日本は核家族化を脱して、大家族に戻れば皆で協力できるし、経費も節約できて一石二鳥。