最近、10:0の交通事故を起こして自己嫌悪に陥った。運転技術には自信を持っていた。まさか自分が初歩的なミスをするなんて。保険屋には誤魔化せば負担額が少なく済むことを暗に伝えられるも、「いや、当方が100%悪い」とぼくはうなだれた。
30代になって怒られることが激減。天狗だった。大学卒業後から培った技術・知識は同業より優れている自信があって、上司からの最近の指導について全て反論していた。そしてそれがまかり通っていた。「このままだと老害一直線だなあ」と思いつつ。
20代に過ごした前職場はストイックそのもの。胃腸薬が手放せなくなるほどボコボコにやられた。その結果、上記の自信が産まれ、現職場の上司を蔑み、今回の不用意な交通事故を産んだと思っている。心の隙間だ。
謙虚という言葉は日本人の悪しき文化と思っていたが、どうやら違うようだ。怒られるうちが華の年代を脱したとき、人は生き方を変える必要があるのかもしれない。
他人に「謙虚になれ」といって自分の傲慢を貫くのが悪しき文化であって、謙虚自体は悪しき文化じゃないような気がする。気がするだけ。