リズと青い鳥を遅ればせながらBDで観た。一切情報入れないようにしてたので、てっきり過去編だと思っててたのが続編でびっくりしたり、絵が繊細で綺麗だなーと思ってみたり、のぞみぞ尊いなーみたいな感想だっだり、まあストーリー追うので精一杯でさらっとした印象しか抱かなかった。
二周目を観ると音楽をもう少しじっくり聞いてみたり、気になるシーンを止めて細部を点検したり、それなりにディティールを楽しんでみて、これもまあ満足できた。
三周目はコメンタリを聞ききつつ観るのだけど、これはセリフや映像にはない解説というかネタバレがされていて、「はーそういうことかー」みたいな驚きと、その知識前提で見ると映像も違ってみえたりして凄いなあなんて感心したりもした。
でもよく考えてみると、そのネタバレみたいな設定は自力で何周してもたどり着けなかった解釈で、それを外部から教えてもらって感動するってのは一体何に感動したというのだろうか。
美味いなーと思ってた料理が「レア部位を特殊な調理法で旨味を引き出してるんですよ」なんて解説されて感じ方が変わったとしたら、それは舌で感じたものなのだろうか、頭で感じたものなのだろうか。
名画の解説で「これは作者が私生活で大変な時期に描かれたので色使いが云々」みたいのは珍しくないし、それ聞いて「深いなあ」なんて理解した気分にもなれるけど、そういうサブ情報込みの理解ってどうなんだろうか。頭で味わうラーメンみたいになってないだろうか。
twitterで映画の感想を調べてみても、そういうネタバレのサブ情報をどっかから仕入れた上で語ってみせてる人もいっぱいいて、我々は一体何を見せられてたのだろうと考えたりした。