昔パート先で人間の尊厳まで否定されるようなパワハラを受けていたと思っていた。
毎日毎日どうしてできないのか?話を聞いてないのか?発達障害じゃないか?お前は絶対にアスペだと繰り返され、皆の前で怒鳴られ、辞める頃には完全に病んでいて、自分が悪いんだ。自分が至らないから上司に言わせなくていいことを言わせている。原因は全て自分にあると思い込んでいた。
博多弁で怒鳴られるので九州のなまりがある人全員を受け付けなくなり、暫くは人に会うのも怖かった。
今から考えれば「え、私全然悪くなくない?」と思えるような量の仕事を押し付けられていただけだった。
以来、お金は必要だけど仕事なんて病んでまでするもんじゃないと思うようになった。
今は清掃の仕事をしていて、重労働だしミスは叱られるけれどパワハラとは無縁のパートを得られたと思っている。
今日は建築現場の前にあるマンションの清掃をしていて、物凄い怒鳴り声が聞こえてきて自分が怒鳴られているわけじゃないのに怯んでしまった。
怒鳴ってる側はやからみたいな言葉でよく聞き取れなかったけど、怒鳴られている側の言葉ははっきり聞こえてきた。
「本当にごめんなさい!!」
「申し訳ありませんでした!!」
自分はパワハラを受けていたと思っていたけれど、これに比べればまだ全然ましだと思った。
建築現場が全てこうなのかはわからないし、職人さんには職人さんの世界があるのだろう。
命に関わるような現場だからこそ怒鳴られているのかもしれない。
だけど建築現場で働く皆様、本当にご苦労様です。
身体もだけど心も壊したりしないように、お気をつけください。